ブリッジ・オブ・スパイのレビュー・感想・評価
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正義とは何だ?
ドノヴァンは初めはためらっていた。 しかしたとえ敵国ソ連のスパイであっても、弁護することを決めてからの彼の行動には何のためらいもなかった。 アメリカ国民としてでも、父親としてでも、夫としてでもなく、一人の弁護士として、また人間として進むべき方向に突き進んでいくドノヴァンの姿に感動した。 正義とは何だ?尊厳とは何だ?国家とは何だ?権力とは何だ?戦争とは何だ?・・・・・ 深く考えさせられた。 また、米ソ冷戦および東西ドイツの分裂など、当時の世界情勢を知るのにも役立つ内容だった。
弱者という名の暴力
淡々と展開していく物語を魅せるのが得意な監督だけあって、静かーにじわーっと染み込んでくる作品。国がもつ愚かしさと大切さ、個人同士にこそ存在する国を越えた繋がり。大衆が考えもせずにギャーギャー騒ぎ煽るのは今も昔も変わらない。
「スターウォーズ」の100倍よかった。
出来の悪い「スターウォーズ」を見た後だったので、良い「口直し」になりました。文句なしに「良い映画」でした。ただ、日本では大ヒットは難しい作品かもしれません。「退屈な映画だ」と感じる観客も、15パーセント程度いると想像します。ただ、私は「好きな映画」です。
アメリカとソ連
”UNCLE”時代、”スパイ”ということから思っていた話よりずっと内容は濃かった。人間ドラマ。 法治で自国の優越性を示そうと主張する弁護士とアメリカ人の冷戦時代の過激な愛国心。ソ連を中心とした東側の権力構造と建前社会。 周りを取り巻く時代状況もうまく描かれていた。うまく描かれていると思うこと自体、冷戦下に生きていた私の思い込みかもしれないが…。 ベルリンの壁を超える人々。U-2の補助輪と1ドル硬貨。等々
いい映画を観た感が、胸に満ちてくる
照明が素晴らしい。 画像だけで癒されました。 脚本、編集、演出にささいなムダがない。 映画製作のお手本ですね。 正義、家族愛その他の過剰な感情描写がないのは、個人的にはとても好みです。 もちろん退屈なアクションも、不自然な演技もなく、スクリーンに没頭しました。 ここ一年で最良の映画体験でした。 (情報としての価値、仕事や付き合いでのノウハウ、ストレス解消、人生の経験とかの実用性は全くありませんが)
事実に基づいた作品
これが事実に基づいたものとは 弁護士の勇気と信条は冷戦時代の国をも動かす物凄い力なんだと改めて思います、テロや大国の無差別空爆に多くの一般人が巻き込まれ不運の死を遂げている、いや殺されている 情報戦や駆け引きは今最も重要な戦略になっている そんな現在の国際情勢を考えながら鑑賞した。 トムハンクスにはハマり役だった と言うかオールマイティな役者だから良かったのか 観ていて直ぐに作品の中に引き込まれた。
「ブリッジ・オブ・スパイ」を観て・・
スピルバーグ監督でトム・ハンクス主演の強力コンビの作品。実話から・・舞台は1950年代から60年代の米ソ冷戦時代。ソ連の老スパイの弁護人になった主人公。結局、裁判で懲役刑となり刑に服す。そんな中、米軍の偵察機がソ連上空を飛行するが高射砲に撃ち落とされる。米兵は捕らえられ、ソ連で拷問を受ける。またドイツのベルリンでは東西に分断され、ベルリンの壁が築かれる。共産圏が勢いのある頃・・あるアメリカ人の学生が東側に侵入して捕らえられる。そして主人公の弁護士に重大な任務が・・米兵とソ連スパイの交換だが、あくまで弁護士は学生を含め2対1の取引を要求。果してその結果は!?映画では東西冷戦時代の緊張感が・・ドイツの兵士に銃殺される市民など、ベルリンが東西に完全に分断されていった悲しい歴史を作品に観た。映画は公開日に観賞した・・
まさに〝不屈の男”。戦い続ける姿勢が生んだ、感動巨編。
【賛否両論チェック】 賛:四面楚歌の状況下にあっても、自分の信じる正義のために戦い続ける主人公の姿勢が印象的。壮大なスケールで描かれる、冷戦下での人間ドラマに圧倒させられる。 否:上映時間は結構長め。実際に交換交渉のストーリーは出てくるのは後半からなので、前半は結構退屈かも。 たとえ国中から避難の的になり、時に危険な目に遭いながらも、それでも自身が信じる正義のために戦い続ける主人公の姿は、まさに〝不屈の男”です。そんな彼の精神によって、一見不可能にも思える〝スパイの弁護”と〝スパイの交換”という功績がなされたというのは、感動と共に驚きを覚えます。 欲を言えば、本作の重要なキーワードとなっている〝スパイ同士の交換”のお話が出てくるのは、いわば映画の後半部分。前半はアベルの裁判のお話がメインなので、観る人によってはやや退屈かも知れません。上映時間も割と長めです。 1人の心優しい人間によって紡がれた感動のドラマを、是非劇場でご覧になってみて下さい。
安定安心のアメリカ映画
冷静にアメリカを誇っているスピルバーグ、まさに巨匠という冠がふさわしい、本人はそんな冠嫌がるかもしれないけれど…だからこそ自分はスピルバーグに好感が持てる、といっても謙遜するという前提は自分の勝手な想像でありもしかしたらその真逆かもしれないけれども、まぁそんなことはどうだっていい。 光を巧みにコントロールしきっている見事な映像と、丁寧な衣装・舞台づくり・ストーリーテリングに、文句のつけようもない。 一目で冷戦時代へと引き込まれ、一目で東ベルリンへと誘われる。U2の勇姿に魅了されブランデーやベルリンの壁の演出に笑いと涙が誘われる。 アメリカ側のパイロットの並行した話が取って付けたようで気に入らなかった。そしてまた、ソビエト側の状況が西側的な目線での描かれ方で気に入らなかった。良くないと思ったのそれくらい。 所謂歴史的偉人を扱った話ではあるけれども、トム・ハンクスのさりげない演技とスピルバーグの無理のない演出によって、決して押しつけがましくなく、アメリカ人に意外でも非常に好意的にアメリカの偉人を受け止めることができる内容だった。 それにしても、まさかドノヴァンの嘘を家族の誰もが知らなかったなんて、あまりにわざとらしい演出何だろうけど、そのわざとらしさというか分かりやすさが不思議と感動を駆り立てる。まさにエンタメ最前線を走り続けてきた巨匠のなせる技といえるのかもしれない。 各場面場面における画面の質感の違いを堪能するだけでも意義ある映画。脚本によるきめ細やかな演出にも魅了させられる。 とにかくも、揺るぎない面白さがそこにはある。
Q.不安は? A.必要あるか?
静かな映画だけど、面白かった! 肉体がぶつかり合うような熱いさはないが、セリフと表情によるぶつかり合い熱い! とくにソ連のスパイ、アベル役マーク・ライランスさんが渋くてカッコいい! 米ソという対立している立場にある2人に生まれる友情が素晴らしい! オススメです!
流石トム・ハンクス
トム・ハンクスの貫禄が圧倒的でした。 最初から最後まで通して存在感が凄く、 「不屈の男」が、とてもあってました。 ストーリーも140分と長めでしたがそれでもその中にとても詰まっていて、最後まで飽きずに観れました。 無駄なシーンが全然無かって、どこをとっても良くて、常に緊張感が張り詰めていてとても良かったです。
演出は流石でした。
スピルバーグ監督の演出に 見事に応えているトム・ハンクス。 冷戦時代を描いているため 胸が締めつけられるような シーンもありますが、 一貫している正義に対して 描かれており見応えがありました。 ただ、やはり重たいテーマではあります。
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