「アメリカの良心。スピルバーグらしい。」ブリッジ・オブ・スパイ マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカの良心。スピルバーグらしい。
スターリンはなくなっているが、キューバ危機やケネディ暗殺はまだだし、ベルリンの壁は1961年に出来てしまう。東西冷戦の第二幕の始まりと言った所。
東西冷戦がどうして起こるか?まぁイデオロギーとか、宗教の違いとか言うが、僕は権力者と権力者の争いだと思う。この映画にも最高指導者のフルシチョフが写真として登場するが、アメリカはケネディをセリフの中に登場させ、双方の権力者として、映画の中で語っている。それで、概ね解釈は正しいのだろうが、ケネディは暗殺され、フルシチョフは後に失脚している。彼等は真の権力者ではないのかもしれない。その後、新しい権力者は登場するが、東西冷戦は続く。だから、イデオロギーや宗教が争いの根源ではないと思わざるを得ない。
従って、今のロシアのウクライナへの侵攻もプーチンの単純な愚行とみなすべきなのだろうか?
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