ロンゲスト・ライドのレビュー・感想・評価
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愛はロデオのように
若い美男美女が出会って、一瞬で恋に落ちて、
彼らの現在の愛と別の過去の純愛が交錯して、
激しく愛し合いながらも立ち塞がる障害や運命、悲劇、そして…
お馴染みのニコラス・スパークス・ラブストーリー。
卒業後は田舎町を出て、NYで美術商の仕事に就きたいソフィア。
友人に連れられ観に行ったロデオで、カムバックを果たそうとする王者ルークと出会う。
出会いのシチュエーションはルークが競技後帽子を落とし、それをソフィアが拾い、一瞬でフォーリン・ラブ。
それはさておき、主人公がロデオ乗りというのがユニーク。ベタラブストーリーにカウボーイ要素。
偉大な父もカウボーイがハマり役だったが、息子スコット・イーストウッドも奇しくもカウボーイ役でカッコよさや男臭さ。
ブリット・ロバートソンがキュートで魅力的。この娘、『トゥモローランド』の頃から気になってるんだけど、何故かなかなか決め手に欠けてブレイクせず。惜しいなぁ…。
美男美女で画になるが、これだけだったら正直しんどい。何せ、若者向けラブストーリーで130分!
そこに、定番の過去パート。
ある日のデートの帰り中、事故を起こした車から一人の老人を助ける。
名は、アイラ。見舞いをきっかけに親交を持つように。
救出の際大事そうにしていたカゴも引き上げ、その中には大量の手紙が。全てアイラが亡き妻ルースに書いたもの。
ソフィアは若き日のアイラとルースの愛の日々を綴った手紙を読み聞かせる…。
完全『きみに読む物語』だが、寧ろこっちがメインじゃないかと思うほど純愛。
アラン・アルダが作品の重石になっている。
平凡な青年だったアイラと利発的なルース。
こちらも一瞬で惹かれ合い、毎日が幸せな日々。
結婚も決まり、仕事も順調。2人で住む家や画が好きなルースの為に何枚も購入。
全てが薔薇色ではなかった。アイラが戦争で負傷し、子供を授かれない身に。それでも2人で歩む事を決める。
が、教師のルースは日に日に子供を欲する思いが強くなる。ある時、満足に教育を受け入れられていない生徒の面倒を見る事に。養子に迎え入れようとするが、無念。
初めてと言っていいくらい2人の間に亀裂が入るが、それも乗り越えて、ルースの亡くなる日まで。
アイラとルースの愛の日々の話は、若いルークとソフィアに影響を与える。
幾度の怪我で身体を心配されながらも、それでもロデオ王者を目指すルーク。
この田舎に留まるか、NYへ行くか。それはつまり、ルークを取るか、自分の夢を取るか。悩むソフィア。
2人にとって一生に一度の恋だろう。
が、住む世界も夢も考えも違い過ぎる。
どうしたら…?
悲恋もあればハッピーエンドもあるニコラス・スパークス・ラブストーリー。本作は後者。
ソフィアとルースが画が好きという伏線もあり、ラストの展開は何となく予想付くが、美しく言えば運命的だが、卑屈的に言えばご都合主義。
ルースの画のコレクションも、ヨリも取り戻して、2人の愛は成就。これ以上ないハッピーエンド。
いつもながらのベタな展開や設定も目に付くが、スコットとブリットの魅力、カウボーイ要素、過去純愛ストーリーも数ある作品の中でなかなかで、今作は悪くはなかった。
(ヘンなタイトル付けましたが、つまり、ロデオを振り落とされるほどの運命に例え、翻弄されながらも愛を貫き通すって事で、決してウケ狙いや苦し紛れの言い訳では絶対断じてこれっぽっちもありません!)
〇
おじいちゃんとロデオボーイの2人が
主人公のような映画。
失った物を数えるよりも
今あるものに感謝する の名言
手紙を読みにくる女の子が絵を好きと気づき
君も絵が好きなのかの一言は伏線のようにも
感じられる。
有名絵画のオークションに彼女とロデオボーイを
招待したのはおじいちゃんの
彼ら2人なら自分が何よりも大切にした
ルースの笑顔、その意図を理解して
ダニエルの絵を買うと信じたある意味賭けのような
意味があるように感じた。
それを無意識ながら汲み取ったロデオボーイ、
そしておじいちゃんの最後までルースを愛している
とゆうかっこよさ。
大切な人と出逢えること、大切にしたいと思える
人と出逢えることの素晴らしさを教えてくれる映画。
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