彼の見つめる先にのレビュー・感想・評価
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今の時代ならではの青春映画の誕生!
盲目の少年レオナルドと幼馴染の少女ジョバンナ。
イケメン転校生のガブリエルの出現により二人の関係に変化が…。
盲目の少年を演じるジュレルメ・ロボ、彼の演技が本当に上手く、本物の盲目の人が演じているのかと思ってしまうほど、それもそのはず彼は眼球を左右別々に動かせたり、ピアノやバレイもこなすブラジルでは有名な役者なんですね。
誰もが経験した10代の頃の甘酸っぱい恋愛をリアルに感じさせてくれる、今の時代ならではの新たな青春映画の誕生。とても爽やかで、清々しい気持ちになりました。
これだって立派な、淡い恋の青春グラフィティ
もう他でもネタバレしているので書くが、好きになったのが「たまたま」同性だったということ。そうな風に軽く受け止めてしまうくらいに、ふたりの感情がごく自然な流れで、微笑ましく、切なく、純粋だった。
レオを面倒がらない幼馴染がいたことも貴重な存在だった。
目が見えない?、それがなに?、できないことなら手伝うから問題ないよ。それよりちゃんと見て、優しいレオという一人の人間を。
そんなメッセージが伝わってくる。
二人で自転車に乗ったラストシーンを見ながら、涙がこぼれてきた。
同性愛映画とは全然違った◎
とても爽やかな青春映画でした。
たまたま好きになった人が同性だったというだけで、(私は教員なのですが)子どもたちに紹介しても別段問題のないと思えるような作品だったと思います。
「この映画、どんなふうに終わるのだろう」と思い、そして素晴らしいことに、どの展開で結末に向かったとしても違和感を感じないというような、なかなかない映画だったと思います。
偏見を揺さぶられる体験。
男の愛する相手は女、単純ででも変わらない決まり切った理屈が自分の中にあることに気づかされる。
別に理解ある大人になりたいわけでもない。
ただ、目の前に彼らのような少年がいたら間違いなく戸惑うだろう。
お話は少年たちの素晴らしい出会いの物語。
ただ、俺はキスはしない(笑)
だからこそ、友情として美しくて尊いのかな。
偏見というものを乗り越えていく新しい時代は、間違いなく僕らの時代に大切であったものの姿を変えてしまった。
大切だったものを編み換えながら、生きていくしかないんだな。
なかなか面白い映画体験をさせてもらいました。いい作品だと思います。
そう、主役の一人の女の子のなにかにつけて中途半端感が絶妙で、いかにも成長期の女の子でかわいかった。
優しい視線の青春映画
ブラジルの高校生の物語。盲目の少年レオと親友ジィとイケメン転校生ガブリエルとの、恋なのか友情なのかあやふやで初々しい恋模様を中心に、悪気はないんだけど上手く親や友人に節することが出来ない思春期の難しさと、自分の恋愛対象が異性なのか同性なのか自覚が出始めた不安定な心の変化を、とても優しい視線で丁寧に描かれていて素敵な作品だった。
人生の可能性の広がりを爽やかに描く
視覚障害や同性愛も絡んだ青春映画。
転校生との出会いが変数になって、鬱屈しつつも平穏な日常が波紋を広げつつ変化していくさま、成長しながら人生の可能性が広がっていくさまに爽やかな感動。
個人的にはポルトガル語が耳に心地よかった。
ラスト3分で一気に感動が押し寄せて来た。
風みたいにさりげなく
舞台はブラジル、盲目や同性愛などの要素があるのに、邦画のスクールものに全く反応しない自分が激しく共感し感動してしまったのが、我ながら不思議!十代の熱い友情や愛ではなく、人を好きになる素晴らしさを風みたいにさりげなく表現しているのが素敵です!
この映画、なんか爽やかなのが良い!
LGBTの恋愛ものは価値観を押し付けられているような感じがして
正直、苦手だった。
この映画もメンズがくっつくとわかっていたら観なかったと思うんだけど、
(食わず嫌い)
結局すんなり受け入れられた。
ある意味「開眼」させてくれた映画と言える。
レオの幼馴染、ジョバンナの想いが報われますように!(>_<)
と思ってたはずなのに
ガブリエルとレオがキスした時
素直に美しいと感じたんだよなぁ。
2人の愛を応援したくなった。
BLとかそういう好奇の対象ではなくて
ジェンダーを超えた愛情というものを五感を使って理解したような感じ。
「誰かが君にキスしたら自分からキスしたらどうなんだ?」
(厳密にはちょっと違うかも)
このセリフも良かったなぁ。
ストーリーに加えて、ポルトガル語の美しさも堪能できたのでそこも評価ポイント。
久しぶりに観た直球青春映画
ハンディキャップに甘えない
レオの自立心の芽生えが心に刺さる。
生々しい彼らの息遣いに
誰もが持っている青春の一コマを
思い返さずにはいられない
心に残しておきたい作品です。
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2018.3.17 新宿シネマカリテにて1回目
瑞々しい若さゆえのエロスに
遠く過ぎし日々の熱情が
むくむくと甦ってきた一本。
実に肉感的な表現で
それぞれの思慕を描き
お互いが果たしてそれに気づくのか
そんなどきどきはらはら。
まったく嫌みのない青春讃歌
ラストシーンには心の中で拍手。
頭の中でカーペンターズが鳴り響く
LGBT、性の多様性とかセクシャルマイノリティを取り扱った作品なのか判らなかったが、10代の若者達の自我の目覚めを取り扱った作品であると思う。
作品中に、盲目のレオが、急に真夜中、父に「髭の剃り方」を教えて欲しいと
お願いする場面があった。
ブラジルにおける、若者の思春期における異性同性への現実態を描きたかったのか。「交換留学」についてはどうなったのでしょう?
盲目であるレオという役をジュラルメ・ロボという役者が、一人の少年が青年に成長する過程を上手く演じている。
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