「感情移入しすぎる人にはオススメしない」アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち エディさんの映画レビュー(感想・評価)
感情移入しすぎる人にはオススメしない
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個人的には好きな部類の映画だったが、よかったとか面白かったとかひと言では済ませられない。
ナチスドイツの大量虐殺の首謀者であるアイヒマンの裁判をテレビ映像化するメディアマンたちの話。
裁判をテレビ放映すること自体がタブーというか非常識ではあるだろうが、そうすることにより全世界の多くの人々に事の真実を伝えようと努力する主人公たち。
アイヒマンの人を殺しても感情を表に出さない不気味さには人間らしさを一切感じないし、途中途中の証言者たちの話が恐ろしすぎて劇中泣き出す人も。それぐらい衝撃的な内容でした。
裁判でビデオを流す場面は、「衝撃」のひと言だった。言葉を失った。歴史の一部を垣間見たとともに、同じ人間にこんな恐ろしいことができるのだろうかと思った。
劇中に立ち上がる人もいたし、映画の中でも撮影クルーたちが次々に映像を見てられなくて退席していく場面にはリアリティがありすぎて、観ていて辛かった。
決して「良い」映画とは言い難いですが、ひとつの歴史を知る意味であらゆる人に見てほしい映画です。
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