「アイヒマンの顔が、ものすごく異様に映った。」アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
アイヒマンの顔が、ものすごく異様に映った。
アイヒマン裁判の実際映像と現在のテレビ映像とを交互に見せる手法は、アウスビュッツでは、どのような愚行蛮行が行われていたかを見るに耐えない場面が強調され見応えがあった。死体の山積み、あばらが露わになった死体の苦悶の顔、顔、顔、悍ましい写真。
当時の白黒映像の挿入し、犠牲にされた同じ民族であるユダヤ人の目も当てられない映像をこのままスタッフが躊躇したり、途中退出したりして、感情を交えた(テレビ)監督とプロヂューサーのやりとりも鬼気迫るものがあった。
監督自身これ以上の放映は無理ではないかと思い悩んでいる際、彼の泊まっている宿の女主人の言葉が耳に残る。アイヒマン裁判の時は、ガガーリンの宇宙飛行やキューバ危機などが起きている点も、リアリティがあった。
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