ラ・ラ・ランドのレビュー・感想・評価
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楽しかった。けど、最後はもやもやとした気持ちに
その正体は男と女の特性の違いの再認識。
いつまでも愛してる。。。
んで、5年後には2〜3歳の子供がいるって、女ってやっぱり現実的。そりゃそれぞれ夢を追い結果的に違う人生を歩むのは良いかと思うけど、あの後2〜3年で結婚と出産って違和感しかない。
子供がいない設定ならばその後の2人の可能性も解釈に幅を持てただろうけど、子供がいたのでは別の選択肢は想像だけの世界であると解釈するしかない。
なんかロマンチックじゃないんだよね。
人生は選択の連続
挿入歌がたくさんあり最初から最後までドキドキが連続の映画でした。人生において幸せなこととはなにか、というのをすごく考えさせられました。最後の10秒の衝撃は今も余韻として残るほどです。
夢はビター&スイート
夢を追う狂気。そのハッピーで残酷な季節に恋をしたら。
自立した大人の、それでいて青春物語が、少しノスタルジックな映像美と共に繰り広げられる。
だから恋愛物として見るもよし、あなたが表現者ならその物語としても見ることができる。
幸せとか不幸せとか、成功とか失敗とか、人生はきっとそんな単純なもので振り分けられるほど、少ないイベントから成り立ってはいない。あるところでは成功し、あるところでは失敗して、こちらでは幸せだけど、こう見たら不幸。どちらともつかぬビター&スイートが切なく心に残る。
現代ミュージカルの傑作
数多くのミュージカル映画のエッセンスや展開、技法などが用いられ、若干32歳の作品とは思えないほど、世界観が作り込まれている。
ラスト10分間は 、秀逸な締め方である。大抵のミュージカル映画は結ばれるが、感傷的なラストが素晴らしい。シェルブールの雨傘を連想させる。
ライアンゴズリングの憂いのある表現力、JUSTIN HURWITZのサントラも素晴らしい。
ドリーミーなDT映画
オープニングを始め、ミュージカルシーンはおしなべて魅力的で、音楽的・映像的には最高の映画でした。
ストーリーは夢見る若い2人が出会って恋して別れるといった、普遍的に共感を得やすいタイプのもの。しかし、主人公の2人が社会的にルーズで甘っちょろく、セブに至っては過度に偏狭なところがあり、彼らに感情移入をまったくできません。なので、物語の前半はあまり乗れませんでした。
正直なところ物語シーンは退屈で、「早くミュージカルシーンになんねぇかな」と思って観ていました。
しかし…セブが金を貯めるために好きでもない音楽性のバンドに加入したあたりから、これはもしかして童貞野郎の失恋あるある映画(しかも男から恋をブッ壊すパターン)なのでは、と思うようになり、観ていて古傷をえぐられるような痛さを感じるようになってしまった。
ストレスフルな仕事をしていて余裕がなくなって関係が少しギクシャクしてきたので、サプライズパーティーのようなイベントを頑張って盛り上げて改善を図ろうとして事故るとか、黒歴史を見ているようで正直ツラかった。
セブの「優越感のために付き合ってるんだろ」発言の後のエマ・ストーンの異常にリアルな表情…恋のマジック終わったな感が半端なさ過ぎて痛い。
逆に言えば、それまではぼんやりした話だったが、この辺から急にリアルになったと言える。恋に不慣れな男が大切な相手との関係をひとりよがりで壊していくリアルさはかなりのもの。全般的にリアリズムゼロの物語ですが、失恋パートだけは生々しい。
2人の世界だけを描いた閉じられた映画でもあるため、『思春期・童貞・妄想』というキーワードを連想しました。個人的には大好きなワードではあるんですが、本作は腑に落ちなかった。
セブの挫折は良かったけど、5年後にワープするエンディングがいただけない。成功が描かれているが、キャスト2人の造形に成功への説得力がまるでないため、とってつけたような印象が否めず、白けてしまった。お前らどこで成長したの?って感じ。
誰も観てないようなひとり芝居を見初められてデビューって、それマジで言ってんの?と思いましたよ。
エンディングのミアの妄想より、こっちの方がよっぽど妄想だよな、なんて感じました。
華やかなキャストや音楽が醸し出すムードにコーティングされているけど、デミアン・チャゼルの童貞マインド大爆発の映画だったように思いました。
確かに観応えはあったし楽しめたのですが、奥底の部分でこの作品(いや、デミアン・チャゼルその人かな)とは決定的に合わなかったと実感。一言で言えば嫌いな一本です。
(書き直し感想文)
ミアの行動に共感がもてない
絶賛されている映画だっただけに期待値高めで臨んだのがよくなかったのかもしれません。
ヒロインのミアちゃんが冒頭から渋滞のなか車を発進させない、落ち着きがないせいでカフェでは客とぶつかり珈琲をかけられ謝罪なし、映画上映中にスクリーン前に立つ、またまたカフェでクレーム対応中なのにセブと会話を始める、あんなにオーディションにいくように後押ししてくれたセブとは想いを遂げず別の金持ちらしき男性と幸せな結婚を手にするミア。
などなど共感できない部分が多く、みなさんが言うようなドラマティックな部分を味わう前に「このヒロイン無理」ということで最後まで苦痛でした。
ミュージカルは大好きでたくさんみてきましたが、歌とダンスを入れるタイミングが無理があるのでは…と思ってしまって(ディズニー的なミュージカルが好きなのでちょっと違ったのもかも)
カメラワークも違和感があって自分には無理でした。
つまり合ってなかったんだと思います。
いい意見が多いので、こういう見方の人もいるということでひとつ。
「素敵な」映画
小気味よく爽快感溢れるダンスと音楽…久々に現れたすぐれたミュージカル映画の典型に思えたが、恋愛、夢、そして人生の悲哀や不思議さといったさまざまなシーンが散りばめられている。なかなか筋立てに工夫が見られ、鑑賞後にさりげなく余韻の残る「素敵な」映画になっている。
予想以上
見る前は正直、歌で盛り上げてるだけだと馬鹿にしていたが予想以上に素晴らしかった。
みたあと、夢を追いかけようと、元気になれる映画。
エマストーンかわいすぎ。最後はホロッときた。
ミュージカル調なので初め戸惑う人もいるだろうが、これはみるべし。
こんなステキな恋がしたい!
夢を追いかける2人。
時には、ぶつかることもあるけれど、
お互いを支え合う。
2人のダンス&ソングに
心を奪われました。
カラフルで美しい衣装、
ジャズの美しい調べ…。
クラシカルな一面をもちながら、
現代的で新しいミュージカル。
ステキな映画に出会えました!
個人的には最高です
ミュージカル映画は元々そんなに好きではありませんでしたが、抵抗なく観れました。
専門的なことはわかりませんが、ワンカットのシーンが多く、クオリティの高さに圧倒されました。素晴らしかったです。
ラストは賛否両論あると思われますが、個人的には最高でした。泣きました。
幸せな恋愛、そして別れ。
これらを経験したことのない人には、ラストの良さはわからないと思います。
その人の歩んできた人生によって評価が変わるのかもなあと思いました。
そんな大したことない
チラシに見る評価は「いいラブストーリー」「ロマンチック」とかいうけど、それよりのメインテーマは夢に向かって頑張っている人たちですー、みたいな感じです。ふつーのラブストリーですが、最後のシーンは心にグサッときます。色が綺麗、カラーパネルがいい、とかいうけど、そーでもない。でも、エマストーンは可愛い顔をしていて、髪の毛と口紅の色が映えて、背景と合わせやすいのはわかりますね。でも特徴はそんなにない。スポットライトいっぱい使っちゃえ、という感じです。
歌そんなに上手いの!?アマチュア感が売りなのかもしれませんが、個人的にはそういう歌声だったらワンシーンだけだったら味が出たのかもしれないと思うました。ただこれが映画全体に通して歌われると微妙な印象を受けます。それを演技でカバーしたのかもしれません。
観ていてどーとも思いませんでした。酷いと思われるかもしれませんが、正直な話です。
軽佻浮薄さがいかにもLA LA LAND(修正)
お付き合いで2回目を見て、レビューを加筆修正しました。
この映画では以下のことなどが気になってしまい、感動には至りませんでした。
・四季の区別がはっきりしていない温暖な気候のLAを舞台にわざわざ季節を区切ってストーリーを進めること。
・夢追い人の恋する二人がさして若そうに見えないこと。
・白人のセブが伝統的なジャズの復活を目指し黒人のキースが「ジャズは未来」と言うこと。
・そんなセブが弾く曲がジャズっぽく聞こえないこと。
などなど、パラドックスのように思えることがいろいろ。
ふわふわした夢見る夢男さんと夢子さんの周りが見えていない迷惑行為も含め、LA LA LAND的心境のLA LA LANDの住人たちの物語だと割り切ってしまえば腑に落ちなくもありません。
でもそんな軽佻浮薄なストーリーはまったく胸に響きませんでした。
過去の映画の自分の好きなシーンを引用&活用し、メタファーやリプライズなど映像+音楽的レトリックを用いて監督はやりたいことをやり尽くして達成感があったでしょう。
映像や音楽のアイディア、構成には確かに妙味があり、見る側には仕込まれた情報に気づき、意味を知る楽しみがありました。
私がなるほど!と思ったのは以下のこと。
・冒頭とラストの渋滞、憧れの女優と5年後のミア自身、イングリット・バーグマンとミアのポスターなどのリプライズ。
・セブとミア、セブとパーティーの招待客たちの車種、セブとキースの音楽性等の対照。
・往年の大スターが描かれた壁の前を歩き、映画館のスクリーンの前に立つオーディションに受かる前のミア。
・ジャック・ドゥミの手法に倣ったようなカラフルな色彩(カラーコーディネートはアメリカ的センス?)と衣装の色調の変化。
・セブが弾く一応ジャズのつもりの「ミアとセブのテーマ」のミッシェル・ルグラン風のオーケストラ演奏への展開。
等々、ほかにもいろいろあるでしょうし、もしかしたら、新旧の映画監督を思わせるドーランとワイルダーという主人公たちの姓も象徴の一つだったのかもしれません。
ミアとセブは新しさと旧さ、未来と過去を象徴するようなカップルだったのかな…と思います。
未来の新しい扉を開くべく背中を押してくれるのは、現在も含め未来から見た過去。
昔のミュージカル映画等からの引用も、過去と現在を繋ぎ、未来への橋渡しをする意味合いが込められているような気がします。
そういう象徴性には本当に感嘆します。
これでストーリーがよくできていて、抽象化とうまく噛み合っていたら、傑作になり得たんでしょうけど…。
ストーリーの希薄さがかえすがえすも残念でなりません。
それから、ミュージカル映画で肝心な歌とダンスは下手だし、俳優の演技も特に上手いとは思えず、そこが見ていてストレスでした。
映像と音楽で語る抽象的な映画のためか、歌、演技の上手さはかえって邪魔だったのかもしれませんが、何のカタルシスもなく、フラストレーションが募ります。
ラストはハッピーエンドでなくてよかったのでは。
そこは納得がいきました。
その必然性は映像の中で語られていて、二人の現実にもかなっていると思うので。
あり得たかもしれない人生に思いを馳せるのは、後悔ではないような。
あれをミアの後悔とするのは、男性のロマンチシズムではないかと個人的には思います。
天才の証明へ王手
LAにて女優を目指すミアと古き良きジャズを愛し、いつか自分のジャズバーを持つことを目指すセバスチャンの夢見る2人を描いたミュージカルラブコメディ。
第74回ゴールデングローブ賞にて7部門ノミネート、7受賞、第89回アカデミー賞にて史上最多タイ14部門ノミネート、6部門受賞と2月公開にして早くも2017年度最高の一本と評されていた今作。
前評判の高さ、ラジオから流れてくる楽曲のクオリティなどからミュージカルほぼ観たことないくせに引くくらい楽しみにしていた笑。
こんだけ楽しみにしてて自分に合わなかったらどうしようとひたすらエマストーンが出てる映画を観て落ち着こうとしていたよくわからない自分が一時期存在した笑。
とりあえず順に褒めちぎっていこうと思う笑。
まずキャスト。
女優の卵としてオーディションを受けまくるミア演じるはエマストーン。
オーディションに落ちまくり、意気消沈するも気分転換がてらにドレス着てパーティーに向かう能天気さや無名かつ宣伝不足な独り舞台に来た客が10人そこらしかいなかっただけで女優を諦めるメンタルの弱さをやたらと批判されているのを見かけるがそんなことはどうだっていいのです。
なぜなら可愛いからです。可愛いは正義だからです笑。
お得意のキュートな変顔を今作でも披露。パーティーにて演奏していた、セブが加入しているチープなバンドに曲をリクエストしてノリッノリで躍るシーンが最高にニヤニヤできます笑。
セブに恨みっぽい目で見られるもなんのことやらといった感じで自分を指差すシーンを引き延ばしてポスターにして自室に飾りたいくらい好きです笑。
そしてそのお相手セバスチャン改めセブことライアンゴブリング。
ジャズを愛するがあまりにその素晴らしさを熱弁する様子はバリバリのオタク笑。予告編の様子から真摯な役柄なのかと思いきや意外とファッキン罵りまくる言葉遣いでむしろ好印象笑。
驚いた時の演技がやたらと派手でもはや若干飛び跳ねてる笑。かと思いきやアカデミー賞の時にも目の前にあったカメラが突然空へ飛び上がった瞬間驚いてビクっとしていてあれ演技じゃなくて素ではないのかと感じた笑。
次に色遣い。
めっちゃ鮮やかな色彩センスで作品を華やかな出来に仕上げている。
冒頭の高速道路の渋滞シーンやパーティーのダンスシーンなど目が覚めるような赤青黄緑とカラフルなシーンの連続で観てるだけで楽しいとはまさにこのことと思わせる。
パーティーに向かいながら夕焼けを背にスカートを振り回すシーンやこれまた夜景を背に踊るミアとセブのシーンが最高!
この色彩を心理学に応用して登場人物たちの心情を考察するみたいな見方もできるらしいけどそこまで頭回らないです笑。
とにかく綺麗な映像がたくさん!
今の時代の映像美とは一味違った美しさを魅せてくれる。
そして何よりも音楽。
ミュージカルとかよくわかんない急に歌い出すとかムリ人間を一瞬にして虜にさせる冒頭の高速道路でのAnother Day Of Sun、嫌なことはパーティーに行って忘れちゃおう的な能天気チューンSomeone In The Cloud、舞い上がったセブが思わず人妻のおばちゃんと踊り出すCity Of Starsなど良曲ぞろいの楽曲でシーンを彩る。
ミュージカル映画とあって音楽の良し悪しは重要なポイントだが今作に関しては文句の付け所がないほどに曲が素晴らしい。
この音楽を担当したジャスティンハーウィッツと監督のデミアンチャゼルは学生時代に出会った友人同士らしく今後も2人で映画を作っていくと明言したらしい。素晴らしいタッグだ。
とりあえずAnother Day Of Sunは大名曲だ。誇っていい(誰)
とにかくすこぶる良かった。
観る前に少しネタバレ的な情報を不本意に見てしまい、多分ハッピーエンドではないんだろうなと思いつつ観ていた。
ただ結末知っていることなど関係無しにあのラストの演出は素晴らしすぎた。
致死量の切なさと壮大さを併せ持った楽曲Epilogueをバックに鮮やかでスタイリッシュなミアとセブの仮の5年間をたったの5分そこらに詰め込んで表現したあのラストの演出は美しかった。ボロ泣きしたわ笑。あとラスト前のJ.Kシモンズの贅沢な無駄遣い最高。
フレッチャー大先生何やってるんですか!出番ほぼあそこだけじゃないですか!笑
ただのコテコテのラブロマンスかと思いきや気持ちのすれ違いの発端が目指す音楽性に関してだったりと意外と音楽的にも深くて難しい点を描いてるなとも感じた。
あと裏話的な点で、現代的なミュージカル×ジャズという今の時代では絶滅危惧種的扱いなテーマであるこの作品を実現するための資金や支持を集めるためにセッションの脚本を執筆したという話がとてつもなく好きだ。
いわばララランドはセッションを踏み台にして出来た作品とも言える。あの傑作を踏み台にして、だ笑。
デミアンチャゼルとジャスティーハーウィッツのコンビはセッションで異才、ララランドで秀才の証明は出来たはずだ。
あと一作、次の作品も傑作を生み出せたら本物の天才の証明になるはずだ。
32歳という若さもあいまって相当な期待とプレッシャーを感じているだろうが是非とも次の作品も素晴らしい仕上がりにしてほしい。
とりあえずDVDが発売になったら映像特典としてヤケ酒するセブと慰めるバーの従業員を描いてほしい笑。
2017年03月06日(日)1回目@MOVIXさいたま
2017年09月23日(土)2回目@目黒シネマ
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