ラ・ラ・ランドのレビュー・感想・評価
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本物の挫折を間近に見てる者には・・
映画の技法の話が最初に来るけれど、それって見る側にとってどう重要なのかが私には不明。 どう作ろうが、嘘でも本当でもそんな事はどうでもよく面白ければ面白いし面白くなければ面白くない。ので、 カメラの長回しとか一発録りとか私には意味がないのである。 そしてこういう類の話は苦手。
心地いいバッドエンド
それぞれの夢を目指すカップルの行く末をミュージカルにした映画。ドキュメンタリー的なところもあり、映画的な展開を期待した人はがっかりしたかもしれないが、僕は心底楽しかった。登場人物に感情移入出来るか否かで評価は大きく割れそう。
圧巻
言葉だけじゃ伝わらないから"歌"という技法を使う=ミュージカル映画、という本来のミュージカルや音楽の意味を感じることができた。 黄昏てる音楽も素敵。1人で涙を流しながらみる映画にピッタリ。 今の私には、切ない、人生ってこういうものなんだ、、悲しい悲しい。とばかり思ってしまうので、もう少し大人になったらまた鑑賞したいと思った。
賛否両論あるのも分かるが
前半は正直、「え?こんなもん?」感がすごかった。
期待して見ただけに、演技と歌が合っていない部分などに目がいってしまい「この映画ハズレなのかな…」と思っていた。
でも中盤から一気に惹き込まれた。
自分を貫き夢を追うか、自分を捨てて成功するか。
結局どちらもハッピーエンドかよ!ってなる人の気持ちも分かるが、実際はどうなのか分からない。
もしかしたらお互いに夢を叶えずにあのまま一緒に居た方が幸せだったかもしれない。
最後のもしも2人だったら…の映像に胸が締め付けられた。
何が1番大事なのか。
二兎を追う者は一兎をも得ず って事なのかな…。
序盤の歌のシーンは、なんだか物語を軽く見せる原因になっている気がしたので無くてもいいような?(^^;
主演2人の表情がとても良かった。
夢の勝ち
ざっくりネタバレも見つつ今更ながら視聴。
シンデレラストーリーと言うほど受け身ではなく、ミアは努力していたし、愛する人と添い遂げるよりも夢を選んだ。叔母を慕い、自分の描いた夢追い人を貫いたと思う。ガッツあるね。
最後の『もしも』の世界にふたりが飛び込むシーンは思わず泣けました。もしもふたりの時間がもう少し違っていたら、存在したかもしれないささやかな未来。オーディション落ちてたらこうなってたかな。オーディション落ちてもミアは一旦底まで沈んでまた這い上がってたかな。
空白の5年間、きっと何処歩いてもミアの広告があって、セブは忘れることは出来なかったよね。結婚も妊娠もニュースが勝手に入ってくるよね。でもお互いに夢を叶えて再開して、笑顔で終止符を打てたことは充分ハッピーエンドだと思う。すごい爽やかでした。
内容、音楽ともに最高👍
この映画は誰が見てもいい作品と言えるのではないか。その理由として、内容、音楽、ハリウッドによって作成されたことによってのキャストの豪華さ、演技、全て良かったと思う。
音楽が心が弾むものが多く、見てて楽しかった。
ミア役のエマ・ストーン、セブ役のライアン・ゴズリング二人の恋愛の話であり、夢の上手くいくいかないの食い違いなどで色々なことがあったにもかかわらずお互いの夢をしっかり歩んでいて感動した。
ラストのシーンでミアがまたセブにくっつくのかなあと思ったが今の夫にいったのはよかったと思う。
2人が出会い、別れた時の音楽は今も頭の中に響き渡っている。
「夢みていたあの頃」を揺さぶられる
文字におこすと凄く陳腐になってしまいそう。この映画のレビューは難しい。
映画館で鑑賞した日。終演して隣の友達を見ると、俯いて黙りこくっていた。期待しすぎてつまらなかったのかな?と思ったら、コインロッカーまで戻ってきたときに突然、「いじわるー!!」と泣き出した。そして「こんなのやだよー!」と人目を憚らず号泣。
びっくりして大笑いしつつも、それまで、胸にたまったはち切れんばかりの切なさを一生懸命こらえていたのが瓦解して、結局私も涙が溢れて止まらなかった。
友達がいうように、カサブランカやロミジュリのような「どうしようもない状況で別れざるを得ない二人」ではないからこそ、こんな結末を用意したチャゼル監督はまさに「いじわる」なのかもしれない。
そういう私は、失恋の切なさよりも、封印していた「夢見ていたあの頃」を揺さぶられて苦しくなった。
どこかの机の引き出しや物入れにそっと眠っている、捨て切れなかった高校時代の書きかけの小説やへたくそなイラストたち。日々のなかで、それらがうっかり目に入ったときに、かさぶたをめくられたような痛みを感じる。
自分へのふがいなさと、「夢が叶う人は少ない」という言い訳をしてきた人生に。
夢を抱いた結果がどうしようもないお粗末なものでも、夢といえるものを追ったことのある人なら、彼らの姿に自分を重ねるんじゃないだろうか。特にミアのオーディションでのシーンには。
だからこそ、夢を叶えた代償に失った二人の「時間」が、見終わった後にじわじわ胸を締め付けるのである。
セブが見上げた天井の染み、不本意なバンド参加、ジャズバーの名前、そしてラスト怒濤の「タラレバ」。 どうしようもない感情を鍵盤にのせて奏でるセブ。
夢は叶えたのに、隣にいるのはあなたじゃない。
書きながら切なくなってきたぞ…!
貧しくても一生夢を追っている方が幸せなのか、一緒に夢を追った人がいなくても成功することがいいのかなんて、比べられない。
それこそが恋という熱病に似た「夢」というものを見させてくれるハリウッド(ラ・ラ・ランド)の甘さと辛さなのだろう。
振り返ると、二人の破局の予兆は色々な台詞や描写で表されていた。初キスをした映画館は閉鎖し、昼間見る展望台はミアの目には色褪せて見えた。
女は現実的で、男は女との思い出を糧に生きる。
きっと旦那はパリに行ったときのプロデューサーに違いない。安定な生活と堅実な男を選んだな!などと勝手に妄想しミアに悪態をつきつつ、よせばいいのにサントラを聴いてまた切なさに浸る。
溜め息が出るほどズルい映画である。
ミュージカル感薄め
それほどミュージカル要素がないので見やすかった。 けど、主人公のピアノが下手すぎる。 ハッピーエンドというよりは、何となくもやもやして終わる。 評価が高かったので期待しすぎた感は否めない。
たらればだよ、わかってる
それにしても切なすぎる。 切ないって言葉がぴったりくる、そんな映画。 涙がぽろぽろ出てきてしまった。 ミュージカルとしてっていううくくりでは、歌えるようになってしまった歌がないので、わたしの中では残ってない。 音楽は良かったけどもね。 映像も綺麗だった。色彩の使い方が好き。 コントラスト強め、ビビットできらきら。 そんなことより、切ない… パリに行って、女優として成功して、子供を産んで。 もうあの頃の彼女ではないし、あの頃の彼もいない。 わかってるけど、どうしてもあの人生の方が完璧にみえる。 あの時、私もパリに行っていたら。
愛することはすべての土台
『ミッション』が好きで注目していたが、一変毛色が違うミュージカルで食わず嫌いになっていた。ただ、元々ジャズドラマーだった監督としては、自然な流れだったんですよね。 ミュージカルに苦手意識を持っていたが、映画音楽っていいなと思わせる気持ちが上がる曲と演出でとても観やすかった。 夢に挫折しかけた男女ふたりが、お互いに惹かれ合ううちに挑戦する活力を取り戻していく。やりたいことをやることの大事さと、それ以前に誰かを、そして自分を愛することの大切さを気持ちよく伝えてくれる作品。 アカデミー賞はあげすぎかなとは思うけど。
期待しすぎた
金曜ロードショーで観た。
リアタイ映画館で見たというセンスのいい友達が絶賛していたので期待していたが、しすぎていた感が否めない。
物語導入の一番有名な音楽・振り付けのシーンはたしかに見応えがあって惹きこまれたが。
とにかく男のキャラが受け付けなかった。
自分は理想に固執してるだけ、契約の約束は破る(しかも常習犯!反省してるようにも見えない)、なんの努力もしていないガキに見えてしまってダメだった。
だから、女主人公の道が切り開けていくきっかけのオーディションに男が連れて行こうとするシーンがどうにも滑稽に見えたというか、「お前が言うな」としか思えなかった。
ミュージカル映画としてなら、歌ってるシーンは十分あったし映像も綺麗だったけど、ストーリーが軽い。
作品賞を取れなかったのが何となく分かる
ラ・ラ・ランドはデミアンチャゼル監督の前作セッションから一貫している、というかこの映画を見てこの監督のテーマ性がわかってきた。セッションを見たとき主人公の成長(変化)を肯定的にも否定的にも描いていない、と思ったがそうではなかった。 この映画のテーマは「何者かになるには何かを捨てねばならない」ということである。 この映画のテーマは二つの場面で語られている。セブがミアを誘ってジャズを見ながらジャズについて語るシーンとミアがオーディションで叔母について語る独白シーン。この二つがこの映画の肝である。 しかしこの映画、何か女性への未練のようなものを感じるのだ。これを往年のミュージカル映画の演出で見せるので映像は華やかなのだが鑑賞後にジメっとした後味が残った。そしてこの映画のセブはおそらく監督本人だろう。 デミアン・チャゼル監督の映画を鑑賞すると登場人物は輝かしい成功を成し遂げているのにどこか悲しい気持ちになる。それは登場人物達が理想とする自分になったときに、何か人間性や幸せのようなものを捨てて成し遂げているから。ウィキペディアからの抜粋で申し訳ないが、ラ・ラ・ランドとは「現実から遊離した精神状態」を指すとのこと。この記事を読んで腑に落ちた。 「現実から遊離した精神状態」=夢追い人=狂人 なのだ。 セッションと共通するがデミアン・チャゼル監督の登場人物達は既に能力を持っている。その能力がいつ発現するか?それは何かを捨てて狂人になったときだ。 しかし、世の中には何かを捨てても何者にもなれない人も、何も捨てないで何者かになれる人もいる。 成功と喪失。何かを得るためには狂人となり何かを捨てなければならない。 デミアン・チャゼル監督にとっての成功とはそういうものなのだと思う。 クライマックス、彼らはあったかもしれない二人の幸せな未来をわざわざ見せている。 見せなくてもいいのに。あれは一体、誰が見ているものだろうか? 私はセブが曲を弾きながら思った光景だと思う。ミアではない。 何者かになるには代償を払わねばならない、最愛の人と結ばれない代わりに成功がある、という何というか断ち物の願掛け神社のような話なのだが非常に未練たらしい。本当に彼女を愛していたら、成功を祝福していたら、あのクライマックスのような幻影を思うだろうか。 またラストは監督にとっての夢追い人の哲学のようなものも感じる。主人公達二人が理想とする自分を目指すために狂人となった。再会した瞬間だけ別の人生を見る。しかし、すぐにまた狂人(ラ・ラ・ランドの住人)となって現実に戻っていくのだ。(わざわざ高速の路線を変更させている。あったかもしれない人生の分岐として) ミュージカル映画にしたのも夢追い人が見ている現実と捉えているのかもしれない。 私は恥ずかしながらこの作品を未見だった。勝手に往年のミュージカル映画の良作と思い込んでいたのでラ・ラ・ランドが作品賞を取れなかった時に驚いたが納得した。 ミュージカル映画のラッピングに包まれた歪なテーマと未練感情を見抜かれたのだと思う。 ただ本当に惜しい。ミュージカル演出は最高に素晴らしい!セブ(監督)の器が大きければ最っ高の映画になっていた。
思ってたのとは違かった
ミュージカル映画っていうのとタイトルから、もっと明るいストーリーかと思っていました。確か、観た時結構病んでて、楽しい映画ないかなって思って観た気がするする。 結論から言うと結構切なくて、いい意味で期待を裏切られました。余計病んだ(笑) まぁでも、人生は上手くいかないっていうのが上手く描かれていたような気がする。 ただ、最後はすこし「ん、んん?」ってなった。 個人的には、騒がれている作品は結構期待しちゃうから観た後に「う〜ん」ってなってしまうんです。 ただ、OPの『Another Day of Sun』はとても良かった。歌詞も本編とリンクしていて、元気を与えてくれるような曲でした。何より人々が楽しそうに踊っているのがいい。 超良かった!という感じでは無かったけど、暇があれば観てみてもいいと思います。
ラストシーンに割と驚いた
中盤までは華やかでコミカルなミュージカル恋愛もので、イメージ通りだなと思ったけど、 ラスト付近の展開に、バットエンドなのかハッピーエンドなのか観る人によっては違うし、観客に解釈を任せる最強の映画だなと思った。
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