「何でヒロインだけハッピーエンドなんだ?!」ラ・ラ・ランド むせるさんの映画レビュー(感想・評価)
何でヒロインだけハッピーエンドなんだ?!
クリックして本文を読む
売れない俳優志望の卵(ヒロイン)とこれまた無名のピアノ演奏者。
アカデミー賞受賞作品ということで遅まきながら鑑賞。
冒頭5分の渋滞道路でのミュージカル・シーンで度肝を抜かれるが、全編通じてヒロインはミュージカル、ピアノマンはJAZZが流れる。
その分ミュージカル>脚本という評価。
いち早くピアノマンが売れて、2人の未来(生活)を勘案して有名アーティストとしてピアノマンの密かな夢(自分のJAZZ barを持つ)を胸にしまい込む。
生計を優先したピアノマンに対して売れないヒロインは内心嫉妬し、「胸に仕舞いこんだ夢を実現するべきだ!」と焚きつけて結局辞めさせる。
その後、ヒロインは遅咲きに成功し出してメジャーデビューする。
ピアノマンの人生を潰し、1人だけ成功して幸せな家庭を持ち、偶然ピアノマンのお店に夫と立ち寄り、ピアノマンはヒロインに気付いて出逢った当時のあの曲を演奏、ヒロインはただ聴き、演奏後特に感傷に浸るだけでもなく夫と退店する。
全体的にミュージカル(JAZZ含む)を全面に出しているが赤貧時代の恋人同士が結ばれる訳ではなく、ただ身勝手なヒロインの底意地の悪さだけが残り、現代を生きる女性像を的確に描写している。
「プリティ・ウーマン」の方がまだ素敵なハッピーエンド。
コメントする
