「オープニングは最高!」ラ・ラ・ランド kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
オープニングは最高!
渋滞のフリーウェイでのダンスシーンはオープニングだったのでビックリ。それだけでも観る価値がある。
意外とミュージカルの部分は多くなく、セブ(ゴズリング)がピアノを弾くシーンが多かった。往年のMGMミュージカルなんかと比べても遜色ない印象だが、それよりも注目したのはセブがジャズ好きだということ。ミア(ストーン)にもジャズを好きになってもらいたいだとか、演奏するより店を持つことの方が彼の夢だったようだ。演技の参考になるからといって、名画座での『理由なき反抗』で待ち合わせするところもいい。なんてったって、ミアが付き合い始めて間もない男を振ってだったんだから・・・
夢を叶えるためには嫌な仕事もしなくてはならない。ロックだって演奏するし、最初の“冬”のバーではジングルベルを仕方なく弾き、その後でフリージャズになったりして、クビを言い渡される。このシーンが終盤に重要な意味を持っている。直後に「演奏が良かった」と言おうとしたミアが近づくと、セブはズンと付き飛ばしてしまったのだ。
セブは昔のバンド仲間キース(レジェンド)から声をかけられ、ソウルフルな音楽を弾くことになった。そのバンドが売れに売れて、アルバム録音やツアーなどでミアにも会えなくなってしまう。一方のミアは一人芝居の公演を企画しても空席が目立つことに失望し、女優の道も諦めかけていたところへ、オーディションの通知が来る。そして、ようやく映画女優としての道が開けてきたのだ。
冬、春、夏、秋、と季節ごとに章立てしてあるが、2人がそれぞれ夢を現実にしつつあった直後に、“5年後”というテロップが。ミアはセブと別れ、違う人と結婚して子供もいる。ハイウェイが渋滞していたため、降りて食事へと出かける夫婦。そこのバーはSEB'Sという名で、セブがピアノを弾くジャズバーだったのだ。ミアとセブの目があった瞬間。かつてソロで弾いた曲を弾き始める・・・と、2人の出会った世界にタイムスリップ!この展開が絶妙。え、ほんとにタイムスリップしてやり直したのか?!と驚きもしましたが、曲が終わると、また現実に。物悲しいラストでした。
今晩は
最初に・・、”一日、何本映画観ているんですか!!”ちょっと、凄すぎます・・。
ラ・ラ・ランドですが、これだけの作品なので、午前10時の映画祭でかかりますよ、きっと。
あと、ワイルドスピード最新作に頂いた共感の中で、”J・・さんの不正を許せない!”という想いの方々から共感を頂きました。
皆さん、認知されているのですね。
私も”NOBUの・・”と言われないようにしようと、思いましたよ。
再会でのピアノのシーン、「カサブランカ」のオマージュですよね。
「恋人も大事だけれど自分の仕事と夢を追うことも譲れない」、そんな男のあり方に男性鑑賞者はしびれるんだろうなぁ。
おはようございます。
今作は、凄く良かったですね。
サントラを速攻で購入し、今でも天気の良い日に車で聴いています。
2度観たのかなあ・・。
アメリカ在住の超有名な映画評論家の、”今作はラブロマンスではない。愛よりもアートを選ぶ特別な人々についての物語だ”という言葉に、”成程なあ・・、それで二人は結ばれなかったのね。”と後年思ったモノです。