「もう何回観たか分からない」ラ・ラ・ランド ゆきこさんの映画レビュー(感想・評価)
もう何回観たか分からない
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第一印象は、マジックアワーと夜の景色が綺麗だということ。レトロな街のネオンや夜の虫の音は、どこか懐かしくて、寂しい。カラフルで眩しいドレスと音楽とダンス。そういう世界観が気に入った。
繰り返し観て引き込まれるのは物語や、描かれ方。始まりから、ピーク、別れまでが対比のように描かれているのに気付くと、細かい部分が気になって何度も観ちゃう。
そして、ミアが最後のオーディションで歌う歌。夢追い人達の結晶がこの映画なんだなぁと思う。私たちが生きて行くのに求める物語、ドラマ、映画、小説、音楽なんかは、夢追い人達の(夢が叶わなかった人も含めて)結晶だ。その後の真昼の光の下での2人の会話がこの映画の中で1番好き。この会話は、夕暮れや夜ではなく、明るい陽の下でなくちゃなぁと思う。明るくて、どうしようもなく切ない。
あとは、こうだったかもしれない未来、についても考えさせられる。夢を叶えたことで、選ばなかった未来。いつだって私たちはこうだったかもしれない未来を想像して、切なくなる。
なんかそういう色んなことの根本的なことまでに思いを馳せてしまって、何度も流したくなる映画だなあ。
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