「人生のリアルさを抱えた夢のある作品。」ラ・ラ・ランド テツさんの映画レビュー(感想・評価)
人生のリアルさを抱えた夢のある作品。
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トロント国際映画祭で映画ファンによって選ばれる観客賞を受賞した2016年の話題作。
女優を目指すもオーディションに落ち続きのエマ・ストーン演じるミアといつか自分の店を持つことを夢見るしがないジャズピアニストのライアン・ゴズリング扮するセバスチャン。
ラブ・アゲインで共演した二人の歌とダンス、そしてストーリーと演出に個人的には拍手喝采でした。
たくさんいいなと思う所はあったのですが、中でも終わり方が本当に素敵だったなと。
人生で"あの時、こうしておけば"と夢見ることって誰でも経験があることだと思います。この作品の二人はそれを共有しながらも一切言葉にすることなく、お互いに目を合わせて微笑みかけるだけで、彼女は旦那と外へ、そして男は演奏を続ける。
言葉にならない説得力というか、ハッピーエンドかどうかは分からないけど、"ポジティブなメッセージ"みたいなものを個人的に感じました。
それに「二人が結ばれて、そして夢も叶う」っていう単なるハッピーエンドじゃない終わり方だからこそ逆に凄く印象に残りました。
2016年の映画ファンに選ばれる一本ということに心底納得出来る一本。映画好きで良かったと思える素晴らしい映画でした。
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