「葛藤だけで夢を語られているような」ラ・ラ・ランド 幸ぴこリンさんの映画レビュー(感想・評価)
葛藤だけで夢を語られているような
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そこに違和感を感じたのかもしれない。
感性を刺激され、人生を変えるほどの恋をした(ように見える)ミアとセブの2人なのに、夢へと歩むために道を分かつ。けれどもその夢に対して葛藤だけが強く描かれ、努力や挫折の部分がどうにも薄っぺらい。各々がどちくしょう!と一人語りするだけだ。
観ていて思わず拳を握り、ああそうだよね、こんな夢があって身も心も焼いているのよね、これなら愛を諦めて夢を選んでも無理はない、二人共頑張れ…!と思えればラストシーンは『悲しいもの』には見えなかったのだと思う。じわりとはきたけれど、勿体無い事したんじゃ…くらいにしか感じられず、終わり方で辛い作品に変わってしまった。
冒頭からエンディングまでクラシカルを延々と魅せられ華やかな衣装と耳に残るまでに繰り返される音楽。これだけで充分にゴージャスな作品ではあるのだけど。
個人的な感想は、主演の2人共とにかく声が小さくてミュージカルシーンの歌がいまいち記憶に残らない。メロディラインのみが耳に響いた。あと、クラシックながらも最近のハリウッドにウケるように作ってる?と思えるような演出にややシラけ。
自分には響かない作品だった。
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