「心地良い違和感」ラ・ラ・ランド かめさんさんの映画レビュー(感想・評価)
心地良い違和感
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冒頭のシーンの迫力は、ミュージカル映画初心者の私にとってはとても新鮮で、心がグッと掴まれた。
「こういう終わり方かぁ!」というのが終わった直後の感想だった。そして今、じわじわと満足感が押し寄せてきている。
2人が出会ってから同棲の始めまでは、夢への希望を抱き、2人でいることがなにより楽しいということが伝わってきた。そして人生山あり谷で、挫折や苦悩を経て2人は成功へと歩んでいく(ざっくり言うと)のだが、このベタな感じは最後の「もし」のラストで観客の心を揺さぶるためのものだったんだなぁと感じた。
もちろんミュージカル映画なので、2人の物語に沿って、序盤は明るく楽しい歌や踊りがふんだんに盛り込まれており、後半にかけて徐々に優しく切ない印象のそれに変わっていく。
今私は満足感と共に多少の違和感を感じている。恐らくこの違和感は、最後のシーンでの2人の笑顔の違いだろうと思っている。
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