「夢物語」ラ・ラ・ランド harukaさんの映画レビュー(感想・評価)
夢物語
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人生生きていると、時には捨てなきゃいけないものがある。
タイミングが違えば結末も違っただろうけど、解ってても逆らえないこともある。
叶わなかったからこその夢で、もしもあの時…なんて思っても実際に上手くいくとは限らない。
それもちゃんと理解しているからこそ、最後のあの笑顔なんだろうな。
後悔なんて、どうしたってついてくる。
切なくて涙が止まらなかった。
二人は結ばれなかったけど、ずっと愛してるの一言には偽りはなかったように感じたから、ある意味ではハッピーエンドかな。
あとはひしひし伝わってくるデイミアン・チャゼル監督の映画愛。
監督の才能には圧倒されっぱなし。
ラブストーリーとしてはよくある展開かもしれない。それでも極力無駄を省いて、二人だけにしかフォーカスを当てない潔さ。演出の巧さ。音楽の使い方。
どれも彼ならではでよかった。
前作セッションとは全く異なり、でもどこか通じる世界観を作り出していたように思う。
個人的には、セッションを観た人なら思わずにやっとしてしまう仕掛けに嬉しくなった。
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