「演出の勝利か、素晴らしい映画体験」ラ・ラ・ランド a7aさんの映画レビュー(感想・評価)
演出の勝利か、素晴らしい映画体験
前知識ほとんどなしで見に行きました。知ってたのはアカデミー賞とったことと、ミュージカル映画、各地で絶賛されてるという3点のみでした。
結論から言えば、「素晴らしい映画体験だった」と言うことに尽きます。「映画の魔法にかけられた」と言い換えても良いかも。逆に言えば是非映画館で見るべき作品だと思います。TV、DVDじゃこの魅力は半減すると思います。ド派手はSF超大作では無いんですけど、不思議なことに映画館で見ないとこの魔法はかからないのではないかと思います。
なんかこう「映画の本気を見た」っていうのか、うーん感想に言葉が足り無い。自分の語彙力の問題か。
音楽が良かった。ピアノの音が好きという僕個人の好みの問題でもあるが、演奏のシーンとか良かった。
ストーリーは変哲もない恋愛モノで多少鞘当てがあったりケンカしたりと恋の楽しさ難しさが追体験できます。謎があったり斬新なストーリー展開ではありません。
この映画で光るのは演出の良さでしょうか。ミュージカル映画なので映画の中でどれだけ歌シーンを上手く混ぜるかってのがポイントになると思うのですが、私はまんまと魔法にかかったんだと思います。
ミュージカルが当たり前なインド映画と比べると音楽がジャズ、POPSで馴染みのあるモノなので、より魔法にかかりやすかったかな?と思います。一般人の取っつきやすさは当たり前だけどハリウッドが上です。
あと良作の必須条件である(私が勝手にそう思ってる)、複数の感情を同時に味わえるってのも高ポイントです。幸福感・切なさ・寂しさ・郷愁・安心などですかね。恋愛感情を描き切ったともいえるかもしれません。
あと、良い映画は良い余韻が楽しめますよね。映画館を出て家に帰るまで、やはりいつもの景色が違って見えました。かかってますね、魔法。
王道展開なストーリーでも見せ方、演出の仕方でこれだけ素晴らしい世界観を作り上げるのは素晴らしいと思います。