「アメリカの底力」ラ・ラ・ランド だださんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカの底力
恋人同士で見る映画ではないです。
まず、テンポがいい。飽きずに最後まで見られます。
ダンスシーンに関しては、アステアの優雅さと気品の高さはもう誰にも出せないのかなぁと言うのが正直な感想。オマージュですから、勝負する気はないでしょうけど、ちょっと寂しい。この状況が50年以上続いているのは異常。
音楽はもっと口ずさみやすい歌があればとも思いますが、古風なミュージカルを超えた所にこの映画の良さがあると思えば、気にならない。
あれ程作られていたミュージカル映画は夢を伝える装置でした。夢を与えられなくなってきたのと同時に、ミュージカル映画は衰退しました。その後もポツポツと作られますが、(コッポラを含め、映画監督にとって、思い入れのあるジャンルなんでしょう)作品はいいけれど、どこか寂しい感じがします。フォッシー作品を思い浮かべてもらえば、わかると思います。
そんな思いを纏めてくれたのが、この映画。これで一区切りつけて、次回ミュージカルを作る時は、思い切り弾けてくれることを期待しています。
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