「このラストは何なのか」ラ・ラ・ランド Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
このラストは何なのか
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ラストでエマ・ストーンが幸せそうに見えないのね。「成功しなかった方が良かったんじゃないの?」と思った。
「成功したら幸せなのか?」ってテーマならそれでも良いんだけど、そういう映画じゃないよなーって。
「ミアとセブ、それぞれの人生を歩んで、それぞれ幸せになりました」って感じは《シェルブールの雨傘》に似てるんだけどさ、《シェルブールの雨傘》はそこに焦点絞って描いてるからね。
ハッピーエンドにならない難しい話はフランス映画に任せて、ハリウッドはハッピーエンドの映画作った方が良いと思うんだよね。《T3》で学んでないのかな。
これでストーリーが弱くなっちゃうから、せっかく素晴らしい他の部分にもケチつけたくなっちゃうのね。
前半の怒涛のミュージカルパートは面白くてね、特にオープニングは「うおー、もうこれでもと取った!」と思ったもん。
二人で「こんなの大した景色じゃない」と強がりながら眺めたり、「こういう人生もありえたんじゃ」と回想いれてみたり、面白いんだけどさ、ストーリーがしっかりしてないからギミック臭が残っちゃうの。
そもそも今の時代にミュージカルってのが難しいんだよね。過去の名作が大体のことやっちゃってるから。オマージュいれてやってくるんだけど「もう、ミュージカルは難しいんだなあ」って気持ちが残る。
あとストーリーに関係なく物語に入り込みきれないときがあんだけどね、これ原因はエマ・ストーンの唄なの。ダンスは頑張って違和感ないとこにきてんだけど、唄はやっぱりちょっと落ちる。他の人の声をあててもいいんじゃないかと思ったよ。
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