「ミュージカル?」ラ・ラ・ランド Toshiさんの映画レビュー(感想・評価)
ミュージカル?
確かにミュージカルの体裁を取っているが、これは本格的なミュージカルじゃないよね?作者のやりたかったことをミュージカル風の作品にテンコ盛りしている訳だな。
開巻の渋滞しているフリーウェイの件は素晴らしいパフォーマンスとカメラワークが確かに本格的なミュージカルだがそのあとはそうじゃない。ビタースイートなラブストーリー。
セットや衣装、登場するクルマなどがよく考えられていて楽しい。ノスタルジーを掻き立てる。現代のはなしなのはスマホとPCとプリウスから分かるが、あとはその印象をなるべく薄めるような仕立て。衣装もクルマも70年代以前のものを集めている。ストーリーもこれに呼応して現実から遠いロマンティックなもの。昔々のハリウッド的なものがホントにテンコ盛り。映画好きには堪らない。
半泣き顔のライアン・ゴズリングは暗い役柄が似合う。何故ライアンがキャスティングされたのか、ラストで納得。選ばなかった未来は覚めた夢と同じ。昨年のベスト映画のセリフを思い出してしまった。エマ・ストーンの泣き笑い顔も忘れられない。
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