「最後までワクワク」ラ・ラ・ランド dekamoさんの映画レビュー(感想・評価)
最後までワクワク
演出玉手箱。
サントラを聴いてアカデミー賞の情報も入れた後の鑑賞だったが素直に面白かった。必要な情報のみのシーンをつなぎ合わせてディテールに物語を秘めたところが素敵。同居してた人も家族も必要以上の情報はなかった。部屋の壁紙として描かれた大きな女性の顔何だったんだろ。歌の最中のカメラワークがぐるぐるしてたのが印象的。エマストーンがかわいいことは言うまでもなく。
ラストシーン、「夢を叶える」エンドと「二人が一緒」エンドを両方見せてくれたことの新しさに感動した。セッション同様に終盤でガツンと何か起きるのだろうと構えていたが見事にやられた。
バンドに参加しライブするシーン、普通に今っぽい曲で観客はノリノリのなかその曲調に驚きを隠せない彼女。あの悲しさには共感した。作る側としては何が正解なんだってかんじ。客側としては流行りに素直に乗れるって得してるんじゃないかみたいな。古いものを愛して新しいものを創るということをやるべきだとも思う。
エマストーンのキスってものまねできそうなぐらい印象的。
--<追記>------------- 鑑賞2週後
評論家さんや周囲の意見を踏まえた考え。
個人的感想としては、冒頭シーンやエンディング、演出の細部などに面白みを感じていた。鑑賞後もう一回最初のとこ観たい!って浮かれてた。が、確かにどこか芯をとらえない感じはあった。
周囲の意見を要約すると、キャラクターが乗り切れない。と。しかし、まぁ、その意見に熱があり世界観に入り込んだのは間違いない。
総合した見解は、良くも悪くも世間を盛り上げている作品である!
作品賞を逃して、監督賞・主演女優賞・主題歌賞・作曲賞・美術賞・撮影賞を受賞したのは納得の結果と考えられる。みんなで観て、意見交換して面白い映画ってことでしょう。