「最高というわけではなかった」ラ・ラ・ランド SHさんの映画レビュー(感想・評価)
最高というわけではなかった
前半は非常に退屈で、後半ジワジワきて結末は非常に面白かった、というのが素直な感想。
ミュージカルとはいえ、そんなに強引に歌い出したり踊り出したりするわけでもなく、ミュージカルにした必然性みたいなものすら感じたので、ミュージカル映画として捉えない方がいいかもしれない。あくまでもロサンゼルスにおけるショウビズ界の一面を描いた物語だった気がする。
結末なんか非常によく考えたものだと納得させられるところが確かに多かったけれど、自分としては決して最高というわけではなかった。
レトリックなものを求めるとしたら、もっと完璧な絵づくりや面白い展開が必要なのかも──ジーン・ケリーやスタンリー・ドーネンが作り出した作品を思いながら、そう思ってしまった。
エマ・ストーン最高、男優と監督はこれからの人だなぁと思ったわけで、そういったことからも波乱のアカデミーの結果ではあったけれど、至極納得して劇場をあとにした。
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