劇場公開日 2017年2月24日

「セッション」ラ・ラ・ランド たけ(c)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5セッション

2017年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

なんて華やか艶やかで、切なく美しいんだ。とてもセッションと同じ監督が撮ったとは思えない。
と言うのが第一印象でしたが、よくよく考えるとちょうど対になる作品なのだな。などと解釈してみたりしました。

音楽は辛く厳しく、努力の末に完成するものではなく、みんなの心に有る素敵なものなのだと。
でなければ、あんなにも心躍らせるファーストシーンなど撮れるわけないし、フレッチャーがあんな笑顔を見せるわけ無いじゃないか。

そして芸術に全てを捧げ、大切なものを失ってまで掴む夢、セブとミアが見た夢。
つまり、前作セッションで描かれた結末。
今作ラスト10分でその先を見せてしまう。 夢を掴んだ先にあったのはまた別の夢であり、それは無くしてしまったものそのものだったんだな。
芸術は美しく残酷なのだろう。

永田製麺