「えっ、こんなんでいいの?」ラ・ラ・ランド ぷー子の感動が冷めるまえに、映画感想さんの映画レビュー(感想・評価)
えっ、こんなんでいいの?
今年2017年のアカデミー賞本命と噂されている映画です。
きっとこの映画『ラ・ラ・ランド』が今年のアカデミー賞を射止めるのではないかとぷー子も思っています。
だって、映画評論家のレビューを読んでいてもすっごいハイプ(誇大広告)なんですもの。
このハイプでアカデミー賞受賞にならないと、この映画は正真正銘のクズだってことになります。
ぷー子はこの映画をベネチア国際映画祭のオープニングで観ました。
映画のはじまりにエネルギーがあって、ノリノリで、かっこいい!
ハイウェイを閉鎖して、百人くらいのキャストを使ってのどんちゃん騒ぎ。
制作にお金かかっているなあ、と感心したよ。
だけどね、映画が進むうちにつれてエネルギー切れ。
ロマンチックな恋愛物語が、こんなにつまらなくていいの、と思ってしまった。
映画鑑賞中、あくびの連発。
エマ・ストーンの演技はいつものように素晴らしかった。
だけど歌や踊りになると、あれでいいの? と思ってしまった。
ベネチア映画祭で最優秀女優賞を受賞したんだけどね。
でもそれもね、「売れない女優が努力して成功する」という役が審査員の心をくすぐったみたいよ。
彼女のハスキーな声は素敵なんだけど、歌唱力にパワーがない。
踊りも、らららー、と手を抜いて踊っていた感じ。
ライアン・ゴズリングはいい役してました。
ピアノを弾いている姿もキマってたしね。
だけどライアンもエマと同じで、あまりダンスに歌に、の役者ではない感じがした。
どうせミュージカル映画に出演するんだったら、もうちょっとダンスや歌の練習して欲しかったな、と残念な思い。
この映画『ラ・ラ・ランド』は、ミュージカルだから音楽についても書いておかないと。
音楽を担当したジャスティン・ハーウィッツと監督は昔からのチーム。
今回の音楽も彼が担当している。
まあ耳に残る音楽を作ってはいるんだけど、でも、でもね、これでいいの?
おフランス映画『ロシュフォールの恋人たち』から音楽をパックってない?
似たような曲があってもいいと思うけど、あからさまにパックってはダメなんじゃないの?
『ロシュフォールの恋人たち』もミュージカルなんだからさ。
どうせパクるなら、他のところからこっそりパクろうよ。
監督のデミアン・チャゼルは、当たり外れが多い監督だと思う。
彼の前作『セッション』はすごいよかった。
でも彼の処女作、『Guy and Madeline on a Park Bench 』では、こけたわ。
これもラブストーリーだったな。
チャゼル監督には恋愛物語は向いてないかもね。
だけど『セッション』でアカデミー賞作品賞を受賞できなかったものだから、チャゼル・ファンの映画評論家のお方たちが、「今度はぜったいチャゼルにアカデミー賞を取らせるぞ」って躍起になっている感じがします。
だから今回はアカデミー賞を受賞できるかもね。
まあだから、ってわけではないけれど、観ておいた方がいい映画かもしれません。