リグレッションのレビュー・感想・評価
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追う立場のはずが追い詰められる不条理
アレハンドロ・アメナーバル監督の過去作では「アザーズ」を思わせるゴシックホラー風味の演出で、じわじわと恐怖をあおってくる。ただし本作、一筋縄ではいかない。「アザーズ」のような大仕掛けはないものの、事件を追う刑事と同様、観客も思わぬ方向へと導かれていく。
刑事役のイーサン・ホークは、追う立場のはずが精神的に追い詰められていく緊迫感と焦燥感を的確に表現。エマ・ワトソンは珍しくダークな側面を感じさせる役どころにチャレンジしている。
アメリカの地方のコミュニティーが抱える闇という点では、ダニエル・デイ=ルイスが主演した「るつぼ」を想起させる。ただし本作のベースになった出来事は80~90年台という。ごく最近までこんな騒動が起きていたということにも驚かされる。
だれの思い込み?
悪魔崇拝を題材にしたサスペンス。
田舎の特有の閉鎖的なところを舞台に、
いかにも感がでていてよい。
教会、牧師、ジョージ、アンジェラ、
心理学者、刑事、身近な人物、街中、
聖書、信仰、悪魔崇拝の精神
全てが怪しい。
洗脳あるいはマインドコントロール。
自身の内なる記憶、体験。または夢、空想。
現実と真実。答えはシンプル。
あちこちに伏線が隠されているので、
見終わった後あらためて見直すと面白い。
ちゃんと辻褄が合うようになっていて
脚本が素晴らしい。
悪魔崇拝、都市伝説などという非現実的で
でも実際にこの世に植え付けられている考え。
これは過去のことではなく、現在も陰謀論やフェイクニュース
などに形を変えそこかしこに潜んでいる。
今こそ見てほしい作品。
悪魔崇拝による悪夢
悪魔崇拝と虐待が絡んだ、サスペンス・スリラー。1つの事件が、主人公の刑事をジワジワと締め付け、ミイラ取りがミイラになっていく、恐怖を描いている。
父親による性的な虐待を受けたというアンジェラ(エマ・ワトソン)の訴えを受けて捜査を始めたブルース(イーサン・ホーク)。しかし、捜査をしていく中で、単なる父親の虐待事件に留まらず、黒魔術の組織が蠢いていることに気づいていく。
その事によって、捜査をする立場のブルースが、悪夢にうなされ、精神的に追い込まれていく。そして、次第に悪夢と現実が交錯していく。
エマ・ワトソンが、これまでにないダークな役柄を演じて、ストーリーのキー・キャストとなっている。また、イーサン・ホークは、1人で奔走しながら、孤立感を強め、のめり込む刑事役を務めている。
しかし、途中からアンジェラの役回りが見え隠れする中で、最後が見えて来てしまい、サプライズも無く、それほどの面白さは無く、すっきりしないエンディングだった。
時代背景を知っておくといいかも
虐待した記憶がないのに娘に告発され「娘が言うならその通りなんだろう」という父親。
事件を調べるうち、つけ狙われているように感じる刑事。
謎ばかりで途中までは???という感じです。
そして結末も「んなことある〜〜〜?」って思いました。
これは1980年代にあった悪魔的儀式虐待などの時代背景を知らないと荒唐無稽な話に思えるんじゃないでしょうか?
その時代の空気感が分かっていればあり得る話なんだって理解できたかもしれません。
そういう意味では下調べが必要な映画だと感じました。
あれ?
内容を知らずにエマ・ワトソンとかイーサン・ホークが出ていたので面白いかな〜と観始めたけど、なんだかいまいちだった。
洗脳、人間の思い込み、などがテーマだったのか?
心理的に追い詰められた人が見る幻想?
怖くはないし、気持ち悪くもなかったかな。
エマワトソンの演技もいまいち。
モヤモヤした気持ちになった
デヴィッド・シューリス目当てで鑑賞したところエマ・ワトソンも出演していて、すごくワクワクしていました。
内容自体は、イヤミス、モヤモヤが残るといった感じです
後者のモヤモヤが残るのはこれが実話だからと映画最後に知ったからです。
この残念で可哀想な少女を演じたのがエマ・ワトソンで合っている様にも感じます。
物語の核心部分まではすごく怖かったしたそのような描写も多いサスペンスホラーだと思います。
人間心理の脆さと恐ろしさ
疑心暗鬼,集団ヒステリー,妄想と幻覚,思い込み,そして憎悪。様々な要素が盛り込まれており,単なるサスペンスの枠に収まりきらない重厚な作品に仕上がっていると思う。捜査が進むにつれていろいろな可能性が浮かび上がるので,観る者は物語が進むにつれて右に左に大きく振り回されることになる。最後まで真相は明かされないが,ある種「夢オチ」的な決着の付け方には賛否両論があるかも知れない。
悪魔崇拝問題は実感出来ません。
娘を虐待した罪で服役した父親は、実は虐待した記憶がない。不可解な状況に捜査を行った刑事の物語。
イーサン・ホークとエマ・ワトソン主演のサスペンス映画。1990年代にアメリカで起こった悪魔崇拝問題についてはデビルズ・ノットでも描かれていましたが、日本人の私たちからは信じられない程深刻だったのでしょうか?日本人の私には分かりかねる部分です。
その為か、この映画を鑑賞していても登場人物の感情の動きに腑に落ちないところが多く、映画に入り込めないのを感じてしまい、私的評価は少々厳しくなりました。ま~悪魔崇拝に関わらず、初っ端の父親の行動からして腑に落ちないものだったので、映画自体の問題でもあるのですが。
退行睡眠療法やポリグラフの嘘
父親にレイプされたと訴える娘…。
娘は嘘はつかない…自分がやったんだと思い込む父親…。
退行睡眠療法の中で浮かび上がる、悪魔崇拝教団の影…。
洗脳や思い込みが招く 混乱によって振り回されてしまう刑事の話。
登場人物皆が怪しそうに見える展開なんだろうけど、キャスティングのせいか 早々に事件の中心人物が見えてしまう。
弱々しい者の言うことが正しいと思い込むことが どれだけ危険で恐ろしいか…人間の弱点や愚かさを見せる作品なのかな。
それにしても、イーサン・ホークは良い役者さんだなぁ。
なかなかの良作
レイプを告発した少女を捜査していくうちに深まる闇、悪魔崇拝というテーマを元に虚偽の告発をするというオチだけどだいだい予想できた。印象的なのは退化による記憶捜査や悪魔崇拝の捜査がかなりリアルでなかなか興味深かった。悪魔崇拝をなぜ大衆が信じ込んでいくのかここがなかなか今作でいいとこだと思う。
自宅鑑賞だとつい居眠りしてしまう・・・ラリホーをかけられたようだ
『アザーズ』の監督というのがヒントだったのか、どうも怪しい供述がいっぱい出てきて、イーサン・ホークさえも信じられなくなってくる。そんな中でもエマ・ワトソンが可愛い。こりゃイーサンも騙されるわなぁ・・・といった感じ。
結構、伏線みたいなのは回収されないままエンディングを迎え、ちょっと物足りない。ジョージとの一件も妄想だったのか?この結末でいいのか?本当はなにか恐ろしいことがあったんじゃないのか?と、結局頭の中が混乱というより、ボーっとしたまま終わってしまった。
催眠療法も使いようによっては間違った供述をしてしまうこともある。これが言いたかったのだとは思いますが、こんなことで冤罪になるのも嫌だなぁ・・・
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