キャノンレースのレビュー・感想・評価
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ノルウェー版キャノンボール
原題はノルウェー語でBørning(出産、俗語で燃え尽きる)、冒頭を観れば分かるでしょう。邦題は日本の配給会社が公道カーレースの話題作「キャノンボール(1981)」に勝手便乗したのでしょう。
もっとも、映画のオープニング・クレジットでキャノンボールの監督ハル・ニーダムへの献辞「映画と速い車を組み合わせて楽しいものにしたアメリカの映画監督兼スタントコーディネーター、ハル・ニーダム(1931-2013)に捧げます。」が出ますからキャノンボールに触発されたことは間違いないでしょう。
舞台はスカンジナビア半島ですが内容もコメディタッチでスピード狂のおバカのせめぎあいと似たようなものですね。スピード狂のロイは悪友との公道レースで車が横転、何と同乗していた身重の妻がショックで破水、そんな状況でからくも誕生した娘を連れて再度因縁の悪友とレースに臨むストーリー、またしても事故るのではないかとハラハラさせます、娘も父親の血を引くカーマニア、懲りないバカ親子ですね。エンディングもそんな馬鹿なと叫んでしまいました、続編狙いでしょうかね。
ノルウェーは最近では新車販売のの9割がEVと話題になりましたね、面積は日本と同じくらいで人口540万人で都市も点在していますから、生活に車は欠かせないのでしょう。
本作はEV普及前ですから登場する車はフォードマスタング、トヨタGT86、ポンティアック・トランザム、コルベットC6、シボレー カマロ、ポルシェなどと往年の名車ぞろいでしたね。撮影は実際の公道を使ったとか、官民一体化、おバカな車好きが多いのもうなずけます。
本国では大ヒットしたようで続編が3まで作られたようです、懲りずに観るのかな・・。
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