「君は数学と無限に踊る」奇蹟がくれた数式 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
君は数学と無限に踊る
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映画「奇蹟がくれた数式」(マシュー・ブラウン監督)から。
「アインシュタインと並ぶ無限の天才」とも称された
インドの数学者「ラマヌジャン」と、
彼を見出したイギリス人数学者ハーディの実話を映画化した作品。
文系のはずの私が、こんな解説に惹かれ、観始めた。
学生時代、数学の数式ほど頭を悩めたものはない。
それなのにここに登場する人々は、
「正しくみれば、数学は真理だけでなく、究極の美を併せ持つ」
数式を眺めて美しいと表現しているし、
「これ(公式)は何なの?」と訊かれれば
「絵のようなものだよ。見えない色で描かれていると想像して」と
サラッと答える。
「モーツァルトが脳内で全交響楽を聴いたように」と前置きをして
「君は数学と無限に踊る」とも・・。
「どこから着想を得るか?」の問いには「女神です」と返答し驚かす。
「眠る時や、祈る時、舌の上に、数式を置いていく」らしい。
「公式は創るものではなく、既に存在し・・ラマヌジャンのような
類い稀な知性が、発見し、証明するのを待っている」など、
一つひとつの表現が数学(公式)の話なのに、文学的で興味を惹いた。
でもやっぱり、記号がいっぱい書き込まれている「公式」を眺めて、
「(一緒に)踊る」という表現は、私には無理だなぁ。
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