「数学女子にお薦め」奇蹟がくれた数式 映写技師さんの映画レビュー(感想・評価)
数学女子にお薦め
何がそんなに凄いのか?その数式の何が奇蹟なのか?試写を見終わっても釈然としなかった。理科学系の人であれば共感出来たかもしれないが文系の私は置いてけぼりでしっくりこない映画でした。何故ならドラマの主役は「数式」であり、紙の上に鉛筆で描かれているからだ。それは地球上で最もスリリングな戦いであり、人類だけが神様から授かった進化するための「種」です。音楽家であれば浮かんだメロディーを音符にして楽器で即興で演奏し、歌い、楽しむ事が出来る。それを映画化すればミュージカル映画だ!しかし数学者が「数式」を書いただけでは映画として面白みに欠ける。そこが本作の欠点です。歴史認識として視覚的にアプローチできるのは人間関係だけ。それさえも残念ながらキラーコンテンツではない。役者の演技力と脚本演出だけが頼りの作品です。それでも興味がある人はインド人の天才数学者の伝記映画として見てください。個人的にはジェレミー・アイアンズが見れて幸せでした。
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