「もし、ジョン・レノンが今も生きていたら。」Dearダニー 君へのうた 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
もし、ジョン・レノンが今も生きていたら。
良質な「大人のファンタジー」が味わえる一本。
ドライながらも基本陽性な脚本と、それを体現するアル・パチーノの円熟の極みが素晴らしい。
また、モチーフの手紙の主、ジョン・レノンの計り知れない才能を改めて確認させてくれる、劇中曲のシーンに完璧にシンクロした使い方も巣晴らしかった。
デ・ニーロに並び、パチーノも。
この年齢の域になって、老いに寄り添い人生の深みを体現するようになっているのが凄い。
そこで思う、もしジョン・レノンがまだ生きていたら。
果たしてどんな音楽を今聞かせてくれるのだろう?
(劇中のダニーのようにはなっておらず、クリエイティブに前進し続けるのか…はたまた近年ますます訳が分からなくなったヨーコに食いつぶされているか笑)
過去を振り返りながらも、その先の未来を見つめちょっと前向きになれる作品。
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