劇場公開日 2015年10月17日

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「げに憎たらしきは、「ボカシ」かな…」江南ブルース 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0げに憎たらしきは、「ボカシ」かな…

2016年1月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

単純

期待をしていたのだが、蓋を開ければ「何度も観た」感たっぷりの一本。

登場人物が多く、また思惑も複雑に絡むため難解。
加えて交通整理が雑なのがそれに輪をかけるのは最初に挙げておく。

それでも過去の韓国作品で何度も観たような物語に。
一緒の回で観ていたおばちゃんが驚いていた「手斧なんて持ち出すなんて」というこれまた何度も観たアクション。
そしてこれまた何十回となくみた変わり映えのしないラスト。
ここ15年で流れてきた「韓流ノワール」をマンマ繰り返してみせるのは、ある意味見事だなと口を半開きにして思ってしまった。

なによりも興ざめさせられたのが「ボカシ」の酷さ。
欲と色にまみれた「成り上がり」の物語なのに。
肝心の「色」の部分が出るたびに、登場人物の顔しか見えないような巨大なボカシがかかるのは、本当に興ざめでしかなかった。

別にポルノ要素を自分が期待しているわけではないし。
主に観に来ているであろう客層も、いまさら破廉恥だのどうだの騒ぐ層でもないだろうし。
ただただ作品の腰をぶち折り、映画中にしらふに戻させるような要らぬ配慮は。

果たして誰が得をして、はたまた誰のためなんだろうか?

そんなものはレーティングで処理すればいいだけの話しだし。
そもそも眉をひそめる客は観に行かなければいいだけだと思うのだが…

映画本編を離れ、そんな日本の映倫の要らない気配りである「ボカシ」について考えてしまった作品。

まぁテレビだと極端だけれど。
今の日本では女性には乳首が付いていないらしいからなぁ。

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