黄金のアデーレ 名画の帰還のレビュー・感想・評価
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いい映画だ
無関心••3••好/並••3••凄
無••3••涙/無1••••固ゆで
無••3••社会派/大衆•2•••狂信
楽しめた/紹介する
俺の満足度 70点
作品賞ノミネート可能性 80%
再度鑑賞。
いい映画だ。心が揺さぶられること、映像と音楽が美しいか凄いこと、終わりまで飽きないこと、この3つが自分にとってのいい映画の条件だが、該当!
いい映画だった。
婆さんに主演女優賞を。とても気持ちのいい 凛々しさ でした。
若者にいい感じの頼りなさと頼りがいを。では、成長物語だったのか? いや、やはり彼女に尽きる。
原作があるとしたら、けっこうな長編なのだろうな、ストーリーはかなり駆け足で重厚さはないけれど、実話であり歴史であるということは、それらを凌駕していた。
あ、それと音楽賞、美術賞の次点かな。音楽賞は、俺の中では「セッション」だから。あちらの激しく叩きつける熱き音楽に対して、こちらは静かな中に歴史を感じさせるいい音楽だった。
とてもとても良作
劇場の予告で面白そうな映画だと思ってはいたものの公開中見ることはなく…忘れていたんですけど、新作5本割引で数合わせに借りてみたらなんとめちゃくちゃに良作でした。良い映画。大人なら泣けます。
ヘレンミレン
なんともかわいい。アイインザスカイを見て間がないので落差がすごい。ユダヤ老婦人と若者というバディー感がたまらない。パイナップルアーミーでこういう組合せを読んだが。ライアンレイノルズの血が騒ぐこの映画の転換点、実によくできている。
戦争の罪をナチに棚上げするオーストリア人、ドイツ人よりも加害者意識が低くて済むかもしれない。そこを見事に貫いた問題提起は鮮やかでもある。
国の枠組みだと問題解決はしづらい訳だが、国の内外を超えて戦争において被害を受けた方には寛容であり、慰霊と同情の念を忘れぬこと、過去を知り過去を現在の教訓として平和を希求する意識をもって努力することの大事さを問う。コンフリクトを打開するために、安易に相手を否定して、自分の中で勝手に解決したことにしても、それは独り言の類。解決はもたらさない。
とはいえ、この映画はオーストリア政府を意図的に悪く描いている恐れがあるが。オーストリア側からこの話を描いたら、ゴリ押しのアメリカ、狡猾な弁護士が国宝を奪い取る話になるんだろうけど。
絵画を通して見る歴史
ナチものは重くなるが、華麗な絵画を軸にウィットに富んだヒロインと弁護士の二人を通して、冷静で冷徹な法廷バトルと過去のナチによる過酷な思い出が交錯する様は見応えがあった。アメリカは希望を叶えてくれる国だったのだなあ(なぜか過去形?)
ホロコーストに絡めた実話
オーストリアのモナリザと呼ばれたクリムトの作品は156億円で売られニューヨークで常設展示されているとのこと。
特に劇的な展開、演出はなし。
自分を取り戻す
可もなく不可もなしと言う感じだった。
クリムトの絵を取り返すと言うラインを横道反れずに進んで行く話で、結末が見えててドキドキしなかった。
見どころは黄金のアデーレの美しさとヘレン・ミレンの魅力溢れるチャーミングな演技。
しかし、一個人が、国家から自分の物を取り戻すと言うのは痛快ではあった。映画だと、妨害や法律や政治や歴史が立ちはだかって、想像を絶する苦労と五里霧中の道を歩んでいたと思う。
深い
なかなか見ごたえのある作品だった、ナチによる略奪などで奪われた財産、それを取り戻すという ある意味 痛快で、歴史を感じつつ、軍国主義、民族主義、民主主義、法によって国と対等に渡り合える現代社会 いろんな側面から考えさせられる作品、実はあまり期待していなかった、劇場で観ようとかとも思ったが DVD発売まで待ってみた、映画館で観ても良かったかな。
忘れられない映画の1つ
とっても面白い!!
重苦しい時代の背景に華やかさが垣間見られ、見るのを飽きさせない。
複雑な背景の中でサクセスストーリーとなった実話なので最後はとても爽快感を感じられました。過去と現在、戦争と芸術、弾圧と成功、いろいろな面で対照的な課題を上手くまとめた映画だと思います。
魅力的な演技、景観、ストーリー。
ナチ時代、全てを奪われアメリカへ亡命した女性が『黄金のアデーレ』の返却を求め、オーストリア相手に裁判を起こす。
1枚の絵画と共に人生を取り戻す奇跡を描く、ノンフィクション題材のドラマ。
ヘレン・ミレンの演技とチャーミングなおばあさんっぷりがとても可愛い。
ちょっと性格はキツイけど、回想シーンを見せられると必死にその苦しみに抗う表情にグっときます。
しかし、この映画の主役は何と言っても若手弁護士として主人公に協力する事になる弁護士ライアン・レイノルズ!
オーストリアへ一緒に赴き、他国裁判の厳しさと全く相手にしてくれないお役所団体を目の当たりにし、
心を揺さぶられ帰国前に1人で嗚咽を漏らして泣くシーンは観ている側も心臓を握られるよう。
帰国してから人が変わったように真剣に調査に乗り出します。
家族もいて子供も生まれるのに…泣ける!(笑)
作中に出てくるウィーンの景観の美しさにため息がこぼれます。
町並みもインテリアの調度品も本当にクラシカルで素敵!
俳優陣も何気に豪華で、ストーリーと演技は奥深く、非常に心に何かを残してくれる1本でした。
人間の尊厳とは何かということを考えさせられた
久々に感動の涙がこぼれた。想像していたより、ヒロインが魅力的だったし、サスペンスもあった。ヒロインのマリアは、信念の人で、ひたすら国家に対して絵画の返還を求めるような人かと思ったら、そうではなかった。立ち止まったり、悩んだり、そしてすべてが終わるまで長い年月がかかっていた。弁護士も最初はお金目当て。それが、ウィーンに行ったことによって変わってゆく。美術に詳しくない私でも見たことがあるあのクリムトの絵にそんなサイドストーリーがあったなんて… 以前観た「ミケランジェロ・プロジェクト」にも通じる話で、ナチスの犯した罪の深さを感じた。マリアがウィーンに戻りたくないのはなぜか? 映画が進むうちにその答えがわかってくる。ウィーンには幸せな思い出ばかりではない。アメリカへの脱出劇は緊迫感が伝わってきた。ナチスはユダヤ人の物を奪うことはできても、彼らの尊厳は奪うことはできなかったのだ。憎悪犯罪があちこちで起きている今だからこそ、考えなければいけないのではないかと思った。
アイデンティティと家族
ナチスによって不当に強奪された絵画を、
国家を相手に闘って奪回する痛快な話かと思った。
確かにその側面はあって、国家の利益のためには、
個人の権利を蔑ろにするオーストリアには憤りを禁じ得ない。
そして、首尾良く絵を取り戻し、
オーストリアの小役人に言い放ったヒロインの言葉に、
胸がすっと晴れた。
だが、それよりもそこに到るまでの、
ナチスによる迫害を受けたヒロインと
最初は金のために仕事を引き受けた弁護士、
それぞれのアイデンティティについての葛藤と、
家族に対する、そして家族からの想いが心に染みる。
映画館で観たかった
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