「退屈だ。」SAINT LAURENT サンローラン U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
退屈だ。
クリックして本文を読む
当たり前だ。
僕はファッションにも、イヴ・サンローラン氏にも興味がない。
興味のわかない分野だから、どんな世界が広がってるのだろうと観にいった。
…逆に興味があって観に来た人はどんな感想を持つのだろうか?
物語は、ご自身にスポットライトを。
華々しい話しかと思いきや、非常に矮小な1人の人間の話しだった。
酒とドラッグと、女ではなく男。
ファッション業界にはよくあるタイプの人物像だ…男同士でディープキスとか勘弁してほしい。
劇中に「ピル」っていう和訳があった。名称は分かりやすく「ピル」にしたのかなとも思うが、同じような効能で服用できるものが、あんな時代から認可されてたんだと驚いた。
それは、さて置き。
流石にファッションの話しだけあって画面に散らばる色使いが非常に心地よかった。
コントラストとでもいうのだろうか…見やすかった。ああいう世界の中で生きてきた人なのだ。そして、それは彼の偉業をどことなく表現しているようにも思えた。
そして、イヴ・サンローランの服はとても攻撃的なのにエレガントだった。
挑戦的な色や柄なのに優雅さと品格を感じる。着こなしてる事自体、大したものだと思ってしまう。
なのだか……。
そんな彼の人物像をここまで赤裸々に映像化した事は果たした是なのだろうか?
物語の7割はファッションの話しじゃない。
彼の性生活の話しである…それもかなりディープな。一体誰が得をするのやら、甚だ疑問だ。
その描写も記述もふんだんに用意されてる。
そんなわけで…とあるゲイの話しだった。
コメントする