劇場公開日 2015年10月16日

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「【”ヒトラーの演説が予定通り行われていれば・・。”今作はヒトラーが台頭した1930年代後半の独逸でその後の全体主義を憂いた一市民が企てた、ヒトラー暗殺未遂事件を描いた作品である。】」ヒトラー暗殺、13分の誤算 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”ヒトラーの演説が予定通り行われていれば・・。”今作はヒトラーが台頭した1930年代後半の独逸でその後の全体主義を憂いた一市民が企てた、ヒトラー暗殺未遂事件を描いた作品である。】

2023年11月14日
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ー 今作は、市井の家具職人であった、反ナチス運動家ゲオルク・エルザーがその後の独逸の行く末を案じて行った暗殺未遂事件を描いた作品である。
  1930年代後半には、そのような行為が出来る状況であった事が分かるが、その後全体主義が進んでいく過程も描かれている。 -

■1939年11月8日、ミュンヘン一揆記念演説を行っていたヒトラーは予定より早く切り上げ、その13分後に時限爆弾が爆発する。
 実行犯として36歳の家具職人ゲオルク・エルザーが逮捕され、彼は単独での犯行を主張。
 それを知ったヒトラーは徹底的な尋問を命じる。

◆感想

・この映画では、ヒトラーが1930年代後半までは、全体主義を徹底的に行っていつつも、未だ人間性を持った国家統制を行っていた事が分かる。

・驚いたのは、市井の家具職人であるゲオルク・エルザーが、自身でヒトラー暗殺を企て実行した事である。
ー この事実は、全く知らなかった。そして、未遂に終わった彼の人生の苛烈な最期。-

<恐ろしいのは、窮地に追い込まれて行ったナチスが、ゲオルク・エルザーを尋問していた男を処刑するシーンである。
 ゲオルク・エルザーの”このままでは、駄目だ”と言う、先見性には敬服するし、事実なので、彼が企んだ暗殺が予定通りに行われていれば、あのような悲惨な様々な事は起こらなかっただろうに‥、と思ってしまった作品でもある。
 今作から学ぶのは、自身の国の長がオカシクなった時に、それを事前に察知し何らかの行動を起こさないといけないという事である。
 国民は、国の長の行いを常に見るべきであり、オカシクなった時には、カントリー・ジェントルマンの如く行動を起こす必要があるのである。
 まずは、選挙に行くことが第一歩であろう。>

NOBU
CBさんのコメント
2023年11月14日

> まずは、選挙に行くことが
そうですね。次の選挙、必ず行きます。いつかわかんないけど。

CB