チャイルド44 森に消えた子供たちのレビュー・感想・評価
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原作とは随分違う?
原作を読了してからの鑑賞。
主人公のレオのイメージが大分違う。原作では、こんな傲慢な人物じゃない。まぁそもそも、トム・ハーディーが演じている時点で既に合致していないのだが。
また、ストーリーの肝とも言うべき、レオと犯人との関係を原作と大幅に変更している点が腑に落ちない。2時間程度で、それを表現するのは困難だったのかな。
多分、題名の意味も含めて、映画を観ただけでは、全容を理解するのは難しかったのではないだろうか。
ソ連の話だが、英語で演じているというのは、アメリカではどう感じるのだろうか。
人間って捨てたもんじゃない
最初から最後まで終始、ソリッド、シリアス、ハード、無機質、無彩色、重苦しさ、緊張感、の連続。USSRという国に暮らすやるせなさ一色の最後の最後にわずかに人間が。その対比から、ほんのわずかなのに、きました。人間って捨てたもんじゃないな。
1930年代にウクライナで起きた大飢餓"ホロドモール"に端を発する物語がスターリン政権の闇を浮かび上がらせる映画だそうです。
ホロドモール
ウクライナ語。ホロドは飢え、モルは絶滅や抹殺を意味する合成語で、飢餓による殺害を意味する
具体的には、1932年から1933年にかけてウクライナ人が住んでいた地域やカザフスタンなどで起きた大飢饉。ウクライナでの被害が甚大。ソビエトの政策に抵抗したウクライナ農民に対する国家による攻撃の集大成で、人工的・人為的な大飢饉であったとされている。ウクライナ飢饉、飢餓テロや飢餓ジェノサイド、スターリン飢饉などとも呼ばれる。
(以上、Wikipediaから部分的引用)
トム・ハーディの存在感
序盤での銃撃シーンに格闘シーン多目のアクション描写が意外で物語が何重にも複雑に絡む展開を匂わせてオチはイマイチ、雑な感じ。
奥さんのスパイ疑惑に軍上層部の暗躍に子供殺しの犯人とアヤフヤに解決でスッキリしない。
原作は続編があるらしいがシリーズ化でT・ハーディとG・オールドマンのバディ物とかはナシ。
ロシア訛りうまい
みんなロシアの役者を使ったかと思えば、イギリス、フランス、オーストラリア出身の人達でびびりました。
ミステリー要素と歴史の要素がぶつかり合い、どちらとも中途半端に感じました。
アメリカ映画にしてはヨーロッパの深さ、暗さはよく表現されてると思いました。
共産主義という楽園
社会主義がいかなるもので成立しないものであることがわかるのである。この映画のテーマはソ連における社会共産主義の背景において殺人事件に対する扱い方が大事なのである。森に消えた子供たち という邦題がいらん
ミステリー?
ミステリー感はなし。
政府の横暴にもがく一人の男のはなし。
ミステリーとは別物として見る分には、十分でした。
しかし、ミステリーという、一つのテーマをあげているのだから、もう少しその色を出してほしかった。
トムハーディの出ている映画って、こういう感じが多い気がする。私の理解力がないのかな……
ソ連兵が皆英語?
ソ連兵が皆英語って時点で興ざめ。
見る価値なし。
50年前のザ・アメリカ映画。
いまだにこんなふざけた映画作ってるんだね。
リアリティを感じさせない。
それでよくもミステリーなんて言えたもんだ。だったら日本語の翻訳で十分。
誰を信じたらいいのか、分からなくなる。
2009年版「このミステリーがすごい!」海外編で1位を獲得したトム・ロブ・スミスのミステリー小説の映画化。本当に誰を信じたらいいのか、分からなくなった!こんな残酷な時代が、本当にあったのか?と思ってしまうほど。
後味悪い。一昔前のめちゃくちゃな世界って、信じられないけど事実なの...
後味悪い。一昔前のめちゃくちゃな世界って、信じられないけど事実なのね。
ゲイリー素敵。
原作を読んでからリピート。
原作の、もっと残酷な部分やややこしい部分はかなり端折られていたのだな。映画化にあたっては、これでテーマがハッキリして良いと思う。
ただ原作読んでないとハテナなところも実は多かった。
作品自体は普通だけど、トムハーディでだいぶプラス。
3.0
ミステリーと言うより、社会派ドラマ。スターリン政権下、「楽園に殺人は存在しない」と言う神話の基で歪められた犯罪や真実、そして愛の物語。
前半はミステリーの要素が全くなく、後半になってなんとなくミステリーっぽくなった。
映画全体が暗い感じで、音楽も終始恐怖を誘うよな調子だった。
この映画のテーマはなんなのか。よくわからなかった。ぼくの感性が劣っているのかも知れんが、何を1番伝えたいのかよくわからなかった。小説の評価は高いらしいが、ぼくにはイマイチ。
やはりこれはドラマだろう。
ちょっと期待していた作品と違っていたかな??
ちょっとこの作品は観ていて気持ちが悪かった。
原作は読んでいない為に、この映画がどれ位、原作の良さを描ききっていたのか不明だ。
私は、本作にはゲーリー・オールドマンとトム・ハーディが出演しているので観たかっただけなので、ミステリーファンと言う訳ではないから、ちょっと退屈してしまったと言うのが本音だ。
更に言うなら、子供を狙った猟奇殺人を軸に描く必要が本当に有ったのか?疑問に思った。
時のスターリン政権下でこのような陰湿な事件が実際に起きていたのか?
その史実はどうでも良いように思ってしまった。幾度となく夢の国で殺人が起きてはまずいみたいなセリフが登場する事にも疑問が残った。
私などは観客に、独裁政権下に於ける人々の生活と暮らしが描かれていればそれだけで良いのでは?とまで逆に思ってしまった。
夢の理想国家か何かを描いているのかは知らないが、兎に角、画面全体が暗く陰湿で子供が絡む事件と言うだけで、気分が滅入った。しかも、時代が僅か60年程前であると言うのも気になった。
何で今、この時期にこの映画が制作されなければならなかったのか?
ミステリー作品として本作は大逆転が有り楽しめると言う作品では決してなかったし、消化不良を起こしてしまったような後味の悪さが残る作品だった。
例え、ラストの展開がどうなろうとも、頂けないものはいただけない。残念な気持ちで観終わった。
この作品、私は試写会で観ていたので、無料で観たのに余り悪くは言えないし、レビューを挙げる気持ちも当時は沸かなかった
トム・ハーディと言えばオスカー候補にもなり「レヴェナント」に大いに期待を寄せている!!
チカチーロ
好きとしては、一応見て起きたかった。スコットフリー製作なんでちょっと嫌な予感はあったのだけれど、蓋を開けるとチカチーロの設定を翻案したもので、単なる政治サスペンスだった。チカチーロの極悪な感じ、ロシアの森の怖さは描かれず。コンプレックスを抱えた片田舎の中学教師の狂気が、国家だとか、倫理観だとかを超えた理解不能なウルトラサディスティックな所業を生む感じがチカチーロの真骨頂なのに、それは特に描かず。折角トムハーディとか使ってるのに。せめてチカチーロ役はベンキングスレーとかにハンチングと瓶底メガネ掛けさせてやって欲しかった。というかゲイリーでも良いんだが
みけんにしわ
強迫観念と同調圧力の描写が時代錯誤と言い切れない国もあるのだろう。愚かな話と思うが、人間の倫理観を狂わすほどの世の中だったのだろうなぁ。
さて、ミステリーといいつつもサスペンスフルかつ社会派ドラマと化している本作。設定を読めば時代背景などに疎くても観賞に耐える点はありがたい。
トム・ハーディのおでこや眉間のシワが目に焼き付く。キャストの演技が真に迫っていて重苦しい話にさらに厚みを増している。
憎たらしい人物はこの上なく、憎悪の対象として映る。胸くそ悪いと打ち捨てたくなるひとがいることも納得。
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