チャイルド44 森に消えた子供たちのレビュー・感想・評価
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ネタがてんこ盛り過ぎる
物語の概略だけ読むと、猟奇的連続殺人ものかと思うが、これは物語のベースとして存在し、残酷なシーンはあまり無い
むしろスターリン体制下、「楽園」と称される共産主義社会において“連続殺人などありえない”と決めつけられ、その認識を強いられる犠牲者の両親が哀れで、それに我慢ならずに捜査に動き出す主人公に対して、反体制派ではないかとの疑いがかかる…
犯罪サスペンスというより、硬直した官僚的・隣人すら信用できない共産主義社会の中で真実を見つけ出すことの困難さがストーリーのメイン
冒頭の第二次世界大戦のベルリン攻略、反逆を疑われる獣医(から派生する農民一家のエピ)やら、主人公に嫉妬する部下やら、主人公がベタ惚れの愛妻(?)のエピやら、ネタが多すぎる
あの獣医さん可哀想だったな、病院にいた動物たち飼主に引き取られたかな…なんて粗筋には99%関係ないワンシーンが気になったまま映画は終わる(笑)
アンドレイ・チカチーロ
80~85点ぐらい。
面白かった!!
重厚なサスペンス。
小説が原作らしいけど原作は読んでおりません。
有名な殺人鬼アンドレイ・チカチーロがモデルになってるらしいですが、チカチーロ色は強くないです。
ソビエト時代スターリン政権下で起きた連続殺人、
“楽園に殺人は存在しない”
スターリンの言葉らしいですが、殺人も事故死で処理される国、
それに異を唱え、命を懸けて独自捜査を行う人たち。
スターリン、独裁政治、共産主義、って怖い。
ノオミ・ラパスが存在感あり、いい役者だと思いました。
終わり方が好きです。
ゾッと寒くなるほど怖い映画です
スターリンの恐怖政治がまっただ中の大戦直後ソ連で、子供の連続猟奇殺人事件が発生するが、事故で処理されていることに疑問を持ったKGB捜査官が、抹殺される恐怖を感じながら単身で真相に迫る。企業や地域でも起こりうる恨みの報復は、強権秘密組織の中で 如何に陰惨なものに変質して行くか、特定秘密保護法を許したこの国が、運用次第では恐怖政治に陥る怖さも妄想させる。監督も『デンジャラス・ラン』のスエーデン出身 若きダニエル・エスピノーサ。あの拷問シーンがトラウマとなって蘇る。
『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(2009年)のノオミ・ラパス(スエーデン生 35歳)が スターリン下の秘密警察官の妻として 明日のない絶望の罠に陥った役を好演するサスペンスミステリー。
逆境だらけの犯人追跡サスペンス
基本的に子供たちの大量殺人事件の謎を追っていくのが、話の主軸ですが…
”殺人事件は国家の理念に反するからと、事故として処理されてしまう”当時のソ連。
そんな状況下、主人公は殺人事件を追っていく。
「これは殺人事件です」って言うだけで反逆者扱いされるし…
あらゆる逆境の中、犯人に迫っていく展開にハラハラします。
看板に偽り有り、雰囲気だけのもの
題名の子供殺人事件のミステリーはほとんどありません。
スターリンのことは原作にもないし、リアリティは皆無です。
ああ、悲惨だ、残酷だ、そう見せるのですが、リアル皆無なので。
演技はうまそうです。
不幸要素天こ盛り
散漫。
不幸要素天こ盛りで、最も不要な挿話が題の事件という愚。
本作も「ゾディアック」も、寧ろ素っ頓狂な風刺の「殺人の追憶」に勝てず。
不正、不倫、着服、失言と、日替りで生贄を探すアメリカンな世が良いか?とも。
事件と主人公への関連付けが下手。
自ら所属する秘密警察に奥さんをスパイ容疑に掛けられて奈落の底に追い詰められた主人公レオが子供連続殺人事件の真相を追う。
まぁ、自分らの子供が関与しておらず、所属先に反して何故そこまで途中から事件に拘るのか意味不明な主人公夫婦ではあるが、ソ連社会情勢を踏まえたミステリーなので面白味は感じる。
しかし、シナリオがお馬鹿。
レオが個人的に最初から殺人事件を追っているのであれば国家バンザイ秘密警察の理由も分かるが、国家バンザイ秘密警察が先に動いた(依頼した)事でレオも動かざる得なくなり殺人事件に関与してるよね?
事件を導いちゃってるよね?コレ💦
「出る杭(国家の方針に邪魔になりそうな奴は)は出る前に打て‼️」なのか分からないが、国家バンザイ秘密警察(将軍と部下)がお馬鹿で、この映画内ではそんな事を考えれるとは思えない訳で、、、。
ラストも意味不明な事件の犯人とその動機。
お馬鹿な国家バンザイお馬鹿秘密警察官とのラストバトル。
「楽園(国家)に殺人は存在しない」なんて言ってる国家が馬鹿なのか?
こじつけ理由にて仕事を増やしている秘密警察が馬鹿なのか?
最後に思うのは
「庇った奥さんが凄く役に立った‼️」
夫婦の絆だけは良い。
映画だけの話と思いたい
ミステリーなのに、結末よりも、犯人よりも、
それを取り巻く「設定」に恐れを感じるなど
そうそうない。
しかもそれが、「設定」ではなく、
本当に起きた事実。
よく映画化してくれたなと思う。
そうでなければ一生知らずに生きてた。
個人的には
トム・ハーディが大好きなので、
厳しさの中に温もりがある、1番光る役どころなのが
とても嬉しかった。
ゲイリー・オールドマンはロシア訛りを拒否したのかな…
ナオミ・ラパスの悲壮感もよかった。
浮かれた気分じゃないときに是非。
タイトルに??
子供の失踪事件を追うミステリーと書いてあったのでレンタルしたが、、、
タイトルや広告文句に疑問。
スターリン政権下の独裁社会が大きな題材であり、本質で
国民全員が幸せであるはずの国家に殺人事件などあろうはずがないという、時代があったという記録でもありとても深いものなのに。
もったいないなぁ。
最終的にもはや誰が悪者なのか混沌としてくる展開。そして自分が殺した...
最終的にもはや誰が悪者なのか混沌としてくる展開。そして自分が殺した人たちの子供を引き取るラスト、ハッピーエンドで良かったねと単純に喜べない。この子たちもまた生きるために必要な選択をするというだけなのかもと考えさせられる作品。
途中飽きた
ゲイリーオールドマン が出てたので観てみました。
なんだかいろんな要素を盛り込みすぎて、途中で飽きてきました。
もう少し削ぎ落としてもよかったのではと個人的に思います。
ゲイリーオールドマン は相変わらず素敵でしたが。
後味悪い。一昔前のめちゃくちゃな世界って、信じられないけど事実なの...
後味悪い。一昔前のめちゃくちゃな世界って、信じられないけど事実なのね。
ゲイリー素敵。
原作を読んでからリピート。
原作の、もっと残酷な部分やややこしい部分はかなり端折られていたのだな。映画化にあたっては、これでテーマがハッキリして良いと思う。
ただ原作読んでないとハテナなところも実は多かった。
作品自体は普通だけど、トムハーディでだいぶプラス。
阿保な僕にはファンタジーの様
原作もかなり頑張って読んで、面白みが分からず映画で補えと思ったところ、やはり分からなかった。
まずスターリンの掲げる犯罪なき理想国家のために犯罪を事故で処理すると言うのが、まるでファンタジーの様で事実なのにリアリティがないように感じて、MGBの横暴さとか馬鹿な僕には違和感しかなかった。
原作を読んだのがかなり前だったので思い出せないのだけど、もっとじわりじわりと犯人に迫っていくような気がしたのだけど、どうだったろうか?
ロシアが舞台で冷たく重い雰囲気の中、浮上せず終わって気持ちがどんよりしている。
ダークで超骨太な秀作ミステリー
スターリン政権下のソ連で44人の子供がいなくなった。この事実を当時の当局は「連続殺人は資本主義の弊害によるもので、社会主義下の我が国家に、この種の犯罪は存在しない」という公式見解を出したそうだ。
あり得ないこの見解が事件を拡大したとしか思えない。この事実を英国人が小説という形で発表しスウェーデン人が監督した米国映画だ。
この時代に詳しい訳では無いが社会主義国の秘密警察に逆らって迄事件を追及した主人公夫婦と警察所長さんは国家の反逆者扱いだったろうに……。
唯一の救いはちゃんと事件も解決し、夫婦も新たな一歩を歩み始める点位かなぁ。
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