リアル鬼ごっこのレビュー・感想・評価
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エンターテイメントではない
園子温的エンターテイメントはシネコンのエンターテイメントにはなり得ない、と思った。無記名でいい娯楽映画の衣に監督としての意欲を盛り込んでみたけれども、その衣の観客にあうものにはなってないというか、この中途半端な商業映画の存在意義はどこにあるのかと思うけど、昔からよくあったかもしれない、こういう試みは。
でも、女子中高生に受ける要素は皆無に見えた。そこ、斎藤工か、って。
そんな中で意欲的に使っていた空撮というか、あれは良かったし、いつものようにとりあえず走らせるというのもいいのだけれど、いかんせん話が、、。
トリンドルというまったく映画のヒロインとして興味のわかないその走る姿も切ないタレントが意外に餌食になるヒロインとして面白かったのは発見でした。
しかし篠田麻里子はまったく魅力なかったな。
誰も得しない、悪い意味での原点回帰な作品。
酷かった。
冒頭のインパクトある場面以降は。
ズーーーーーーーーーッと退屈で苦痛な場面の垂れ流し。
終盤、若干の盛り返しがあるものの……総じて退屈で苦痛。
上映時間85分と比較的短い部類の作品にも拘らず非常に長く感じました。
まず登場人物全員の演技が酷い。
特殊な世界観とは言え違和感しか無い会話の遣り取り。
記号のように配置されるJKのダサさも加わり心底ウンザリ。
主要登場人物の走る姿も格好悪い。
特にメインを張るトリンドル玲奈の映りの悪さ。
アメンボのような躰をバタバタと動かしながら走る姿は奇形種のようで生理的嫌悪感が。
良かった所を強いて挙げるとすれば。
冒頭の修学旅行のバス…スバッ場面。
終盤のトリンドル玲奈がガチで追い詰められているであろう絶叫場面。
からの、この手の映画を観るであろう(私も含めた)マチズモ野郎共へのディス。
そして齋藤工の雑な使い方くらい。
あとは本当に退屈で苦痛でした。
誰も得しない、悪い意味での原点回帰な作品。
個人的には園子温と三池崇史には暫く充電していただきたい。
監督名で客が一定数呼べるからと言って安易に金を出す輩が多過ぎ。
短期間でポコポコ量産される作品はどれも雑で薄くて面白くない。
セルフオマージュ的な作品はもう要らないので、充電して煮詰めた作品が観たいです。
井口昇 監督作品が好きな方であれば。
オススメです。
園子温やる気出せよ。
ブリーフ
タイトル変えれば
最初のインパクトはすごい。何が何だかわからず、ただただ全力で走る女子高生。とにかく走るってのがいいんだろうな。
何だか好きに撮ってるなという印象。パンチラやらドローンやら。楽しかったんだろうなーというのは、伝わってくる。
トリンドルの表情はいい、走りは変。
篠田麻里子はなんだかな。
真野ちゃんはそつなく。大人っぽくなった。
どう見ればいいんだろうなー、と迷ったけど、メッセージとか伝えたい事は込められてるのはわかるんだけど、お話として面白かったか、と言われると面白くはない。
やはり、自分はある程度物語が好きなんだと思う。
リアル鬼ごっこというタイトル、これで撮ってくださいと言われて、強引に脚本にした感じ。別のタイトルでまよかったんじゃないか。
ターゲットと内容の矛盾
園子恩監督作品は
今までの園子温監督は人間の本能、哀しみ、儚さ、醜さ、危うさを描き、炙り出しのようにむしろ人間の美しさや強さ、健気さがコントラストとして浮かび上がるのが素晴らしい。
表現や見せ方を既存の作品や世間に挑戦していて好感も持てる。
自主映画の延長線というか、自主映画のノリで劇場や映画界に立ち向かう感じが面白かった。
監督は監督で表現に闘うだろうが見る方も監督の熱量についていくのにいつも精一杯だった。
この作品はパンチラやバイオレンス、スプラッターなどは園子温ワールドだった。
高校生が「思い出したくない」と酷評しながら劇場をあとにしているのを見て、また、ここでの評価の分かれかたは園子温監督のファンならニヤリとするところだ。
しかし、シュールを語らせた時点で園子温ファンとしてはがっかりした。
今までは語らなくても感じさせてくれたのだ。見る側に感じたり考える余地を与えてくれた。
大きい劇場で上映するのには仕方ない、分かりやすくするための演出なのだろうけど、ならばピカデリーでユニバーサル配給ではなく、テアトルで日活配給でいいのにななんて思った。
スプラッターがあるところや理不尽な悪夢を見ているところは「だるまさんが転んだ」によく似ていた。それプラス、詩的な表現や戯曲のような描写があり解らないのは解らないまま楽しめた。
最初の10分で最後まで観られる自信がなかったくらい刺激的ではある。
ただ、前述したような園子温監督の魅力や作品の奥行きには欠ける。
大衆に媚びるのではなく園子温監督ワールド炸裂の作品をみたい。新宿スワンより、ワールドは破裂していたとは思うが。
トリンドル玲奈が、かわいくて守ってあげたくなった。ヒロインに上手く仕立て上げられていた。
これぞ園ワールドと言った感じ。
リアル鬼ごっこっていうタイトル…
鬼ごっこ・・・?考えずに観るべき、シュールムービー!!
【賛否両論チェック】
賛:シュールな世界観の中で、次々と起こる予測不可能な展開に、ハラハラさせられる。意外な真相と、壮絶なラストも印象的。
否:以前の「リアル鬼ごっこ」のような緊迫感は皆無なので、期待して観ると拍子抜けしそう。グロシーンも多すぎるくらいあり。
さすが園子温監督、シュールな世界観は本作でも健在です。劇中で語られる、
「人生はいつだってシュールだ。シュールに負けるな!!」
というセリフが、どうしても頭に残ってしまいます(笑)。そのくらい独特の雰囲気の世界観で、グロいシーンもメッチャ多いので、苦手な人には全く面白くないと思います。
また今回は、以前の映画であったような“鬼ごっこ”感はほぼ皆無なので、原作や以前の映画ファンのウケも、正直なところ微妙な気がしてしまいます。全くの別物として観た方がイイと思います。
ただ、(詳しくは伏せますが、)「リアル鬼ごっこ1」や「リアル鬼ごっこ2」に近いような展開は、本作でも踏襲されていて、前半は退屈だと感じていたシーンのセリフが、実は後々意外と重要なヒントになったりします。終わり方も独特ですが、個人的には割と好きです(笑)。
良くも悪くも、グロいのがオッケーな方は、何も考えずにご覧になってみるのがオススメです。
ちなみにこの作品、よくある製作委員会ではなく、“学級委員会”によって作られているそうなので、その辺りの表記にも注目です(笑)。
無理しすぎたかな、、
ザ・園子温
園監督作、好きだけど
怯えるトリンドル玲奈が印象的
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