「ツッコミどころ含め楽しめる。」幸せをつかむ歌 SHさんの映画レビュー(感想・評価)
ツッコミどころ含め楽しめる。
とりあえず、最悪の邦題であることは間違いない。あまり映画的価値があるとはいえない作品の価値をさらに貶めているだけだ。
それはともかく─
内容とかクソ邦題云々よりも、メリル・ストリープがギター&ボーカルでロックをかき鳴らすというだけで見る価値を持った。個人的にはその判断は正しいと思っていて、もう最初から最後まで大女優のロッケンロールぶりに笑いが止まらなかった。
実の娘との共演というのも期待以上に面白くて、似てるは、親子というより姉妹といったら暴言かも知れないけれど、色んな意味で楽しめる。
とにかく歌いまくる、それがまさに期待通り。あの大女優がギリギリ生活で夢を追うおばさんにしか見えないのだから、すごいもんだなーと思ってしまう。むしろこっちの方が楽なのかも、というのも暴言か…
離婚、再婚、格差、性、人種、あらゆる現代社会の問題がさらりと盛り込まれているところが何だかいい。あくまでもメインは歌うメリル・ストリープで、より面白くするための社会問題というところが最高。
リック・スプリングフィールドとの絡みもすごく良かったし、どうせなら彼のヒット曲なんかも演奏してほしかったと思ってしまうけれども、そうなるとあまりに世界観が崩れてしまうわけで、それが無くて正解だったか─。
決して大きく評価されることはない映画だろう。でも個人的にはこういったアメリカンロック的な映画はツボだったりするので、大女優がマジで歌っているこの映画は最高なんです。
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