キャロルのレビュー・感想・評価
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綺麗、息が詰まってしまうまなざし
女性同士の恋の話。
2人とも、本当に綺麗。美しいです。
リリーのすべてでは、男は本当に勝手だなぁと思ったけど、人間は誰しも勝手で、それで良いのかもしれない。そうであるべきなのかも。
自分の人生は一回きりだし、自分を偽って生きていくこと、そんなことには意味がないのかもしれない。
そうやって思える人に巡り会えて良いなぁ。
愛しあえて良いなぁ。
香水をつけあうシーンにうっとり。
ブラックスワンでも思ったけど、男女のそれより、女同士のベッドシーンのほうがゾクゾクする。
自分にもその気があるんじゃないかとたまに。
綺麗に見えるのは現代を生きているからこそだと思える訳で。
娘の為にクリスマスプレゼントを買いに来た女性が玩具女性店員と知り合い、恋仲まで発展する物語。
1950年代というまだ束縛が厳しい世界にて、色々なしがらみの中、芸術的な物語を魅せる。
「同性愛の御話じゃん」と言われればそれまでである。
同性愛じゃなければ普通のラブストーリー。
そこに色々な要素があるからこそ「芸術的な映画に見えるんだな」と思える事が多々あった。
要素的には
①1950年代の衣装、建物、暮らしをクラシカルで魅力的映像として映し出す。
②若い女性の方の趣味はカメラと言う、芸術的目線も存在。(芸術家志向のある方は異性問わず美しいものは美しいと魅力を表現出来る感性がある。)
③時代の道徳性を上手く利用している。現在では女性の地位も上がり、同性愛も美しく見える環境下にある。その道徳性のギャップも利用している。
④メロドラマの様に2人の距離を近づけてたり、遠ざけたり。観る側をヤキモキさせる。
⑤汚い所が無い。
③に言わせて頂ければ、余りにも男性の不甲斐なさ、寛大さの無さが鼻につき、私は好きにはなれなかった。
私的には「なんだかんだでも生きたい様に生きる女」と「大人になれない女」の物語だったかと。
作品鑑賞中作り手の要素が見えてしまい、(そんな要素が私個人好きでも無いのに)冒頭からそこが好きなターゲット層として狙い撃ちされている感もあり、好きになれる映画では無かった。
異性間の相互理解の 難しさ
一見、何 不自由なく見える 有閑マダム、キャロルの不毛な生活
会話の成立しない 夫との暮らし
愛は 相互理解なのだろう
より デリケートに それを求めると、もしかしたら
同性の中の方が 見つけ易いのかも知れない
(「モーリス」も そうだった… )
写真を志す テレーズが、一目でキャロルに
心を奪われるのは わかる
外見的美しさだけでなく、内面の豊穣さが見て取れるからだ… 明らかに、希少(貴重)な存在である
感受性のある 彼女が、彼氏より キャロルに惹かれるのは それを理解してくれ、付き合うことで 更に自分が磨かれることもある
そして、キャロルの家庭問題の原因を察知し、結婚に怯むのも よくわかる
この辺の機微を 映画は(多分、原作も)上手く掬い取っている
レズビアンのパトリシア・ハイスミスが、偽名で書いた小説が 原作で、愛の本質を 突いている
最後の キャロルの笑顔は、幸福と勝利の確信かな
誰より テレーズに多くのものを与えられる、という 自分に 対しての
そして 経済的自立による、自我の確立への
私が貧しいからだろうか…
ケイトの旦那は何屋さん?
と思うほどのケイトのお金の使いぶりに…笑
でも予期せぬ映画だったのは確かですので
星3つにしました。
旦那さんとの離婚についての終盤の話し合いは
凄く良かった。私たちは醜くない、と。
きっと原作を本で読んだら、もっと作品の美しさが
伝わってくるんだろうと思いました。
もちろん2人のヒロインは凄く美人ですが。
ケイトブランシェットの美しさにうっとり
感想を表現するのは難しいけれど、なんだかとても良い作品だった。
デパート店員のテレーズとそこに買い物に来たキャロル。ふたりの物語はそこから始まる。
はっと息を呑むようなキャロルの美しさにテレーズは得体の知れないけれど、すごく惹かれる気持ちが湧き。
キャロルの思いのまま、テレーズは振り回されてしまう。そのせいで、沢山傷つき沢山涙を流したけれど。
でも最後には自分で決断したテレーズ。
一度深く傷つけられてしまったら、もう戻れないよね。
女同士とか関係なく、大恋愛だったからこそ。
大好きでたまらなかったからが故、傷はとてつもなく深い。
キャロルはテレーズとふたりで生きていく道をつくったけれど、それはもう手遅れだった。相手を傷つけてしまった代償を負うことに。
テレーズは大恋愛、大失恋を乗り越え一皮むけたよう。
この作品は描写や繊細な気持ちがとても美しく描かれていてなんだかとっても素敵な作品だった。
そして何より。キャロル演じるケイトブランシェットの美しさと色気に目が釘付けだった。
ごく自然なラブストーリー
一目惚れした相手に視線をおくり、相手も視線を返し、食事をしたりしながら徐々に距離を縮めていく。そんなごく自然な恋愛の始まり。ただし、女性同士。同性愛に対して理解を求めようというような意図は感じられず、ただただ美しい映画でした。特にキャロルの演技は素晴らしく、その表情やしぐさが言葉よりも多くのものを語っていて惹きこまれてしまいました。この名演技によりレズビアンという事実も自然に受け止められたような気がします。これで「また同性愛か!」と不快に感じる方は少ないんじゃないかな。1950年代ニューヨーク、世間では同性愛を病気と捉えられていたというのは切ない。二人が二人だけの幸せを手に入れられたらいいなぁと思います。
綺麗
なにかの予告でみて見たいなと思ってようやく観た。一言でいうと、美しい。美術館に行った様な感じになれる。予想より遥かに良くて、余韻を味わえる作品。主演のケイトも素晴らしい。冷静に考えると何て身勝手な母親なんだと思う。が、そこをこちらがわに共感を持たせる程の演技力だった。
切ない
レズの話だと思って、社会問題としての描き方に終始するのかと構えていたら、本当に純粋なラブストーリーで心にぐっときた。「恋に落ちて」のような切ない大人の恋愛の雰囲気。台詞少な目で、登場人物の目やちょっとした動きに感情がこもっていて、とても美しい映画だと思った。
切なさと美しい愛
この作品は恋愛映画としてルーニーマーラ演じるテレーズとケイト・ブランシェット演じるキャロルがお互いを想い合う愛と、キャロルが子へ抱く愛が見られます。
映画冒頭、次第にキャロルに惹かれるテレーズが彼女の動き一つ一つを目で追い、横顔をちらっと見るシーンがあります。気になる人が出来たとき、誰しもそんなことをした経験があるのではないでしょうか?まだまだ細かい部分では沢山ありますが、そんな繊細で切ない恋の描写が随所に散りばめられています。
まるで異なるような2人が互いを想い合いそれぞれの愛を苦悩の中で求め合い、与え合う姿が美しい。
どんな恋愛映画よりも美しくそしてドキドキしました。それもこれも主演2人の演技力故。恋の描写が素晴らしい。
ルーニーマーラとケイト・ブランシェットの濡れ場シーンだけでも一見の価値はあります。
キャロルと出会ったことで変わったテレーズ、表面的には美しく強いような印象を与えるキャロルの弱さ。それぞれのキャラクターも魅力的。
2人は年齢も財力も違う。しかも、お互いに恋人や夫がいて同性でもある。そんな中でも生まれる愛が、より純愛映画としての素晴らしさを引き立てていました。
恋愛だけでなく、自分の存在価値がなくなるような生き方はしない。どんな障害があっても自分らしく生きることを選択することを伝えてくれているのもこの映画の魅力の一つです。
美しすぎてため息と涙がでちゃうし、切なくて泣けてくるし、ラストのシーンも最高だし見終わったあとは余韻が凄かった、是非見ていただきたいです。
美しい
配役がいい。ケイト・ブランシェットが美しくて私も抱かれたい。
途中泣いて泣いて…このまま?いや、戻るのかな…うーん、でも別れたまま終わりなのかも?ってずっと不安になりながら観て、最終的には嬉し泣き。よかった。
失敗だったのは、家族がいる中、リビングのテレビで観たこと。エッチのシーンは慌てて飛ばした。皆さんは気をつけて…ネタバレなので見てないと思うけれど……。
原作未読
ハイスミスだからネガティヴエンドかなと思って観たのだが。
ルーニー・マーラはホント作品によって印象が全然違う。そしてケイト姐さんのまあ美しいことよ。
ただ、ストレート(皮肉ではない)なラブストーリーには、さほど心動かされることはなくなってきているので…うーん。
キャロル
不思議な胸騒ぎのする映画だ。
あの大戦から間もない頃のニューヨーク。しがらみから救いの手を差しにべてくれる人が居たら、男女の仲であっても夢中になる時があるもの。まして一目見ただけで電気の走る様な瞬間があったら後の人生なんてどうでもいいのではないか。
1952年、クラシックカーとフィルムカメラの時代。その頃は三角の口を切る缶詰めがあり、壁を塗り替えるのにロール刷毛があったことなど、小道具が女性の心に彩りを添える
「ブルージャスミン」のケイト・ブランシェットが妖しくも美しい人妻、「ドラゴン・タトゥーの女」のルーニー・マーラが初々しいカンヌ女優賞の忘れられない社会人一年生を演じている。
静かに、そして強く抱け
理屈はない
ただ人に心が惹かれていく
自然なこと、周りの雑音は途切れ
動きはスローになり 胸の奥がざわつき始める
ただ人に心が惹かれていく
この感情はどこから なぜ湧き上がるの
頭でなんて考えられない
身体が動く、気が付けば走り出している
「人は、理由なく惹かれあうものさ」
ルーニー・マーラの感情の動きが見事に映像に浮き上がる
『ドラゴンタトゥー……』を観てから只者ではないと思ってまた
さらに彼女を追って行きたくなりました。
衣装や舞台美術がとても美しかった。音楽も。甘美なひとときや愛憎など...
衣装や舞台美術がとても美しかった。音楽も。甘美なひとときや愛憎など、さまざまな愛が錯綜して居た。エンドがまとまりすぎて居ないのも良かった。
ケイトブランシェット様、極めり!って感じ。 生々しいベッドシーン、...
ケイトブランシェット様、極めり!って感じ。
生々しいベッドシーン、ちょっとわかりやすすぎるくらいの目の演技、女性たちのファッションと、楽しめる要素が盛りだくさん。
相手がケイトブランシェット様なら、ソノ気が無くても落ちちゃうよね。
オレンジがきれいだったなー。
キャロルの美しさ
少し低い声。優雅な立ち振る舞い。はっとするほど赤い、口紅とコート。
美しいです。風景描写も合間って、目の保養になる作品。自分の感情がわからなかった主人公が、キャロルという大人の女性と出会うことで、自分できちんと選択することを覚えていく。そのキャロルもまた、夫の束縛に耐えかねている。二人の女性が、出会いを通して、それぞれの選択を決断していく。
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