「.」シグナル 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。凝った撮り方が随所に鏤められ、大胆なプロットと落ち着いたスティルライフショットとの心地良い違和感が際立つ。逆読みのハンドル・ネームや足が不自由になる前の森中でのジョギング等、冒頭からしっかり伏線が張ってあり、これ等をご都合主義と呼ぶのは相応しくないと思う。進行する程に噺がどんどん大きくなっていくのは、『キャビン('11)』を彷彿させるが、本作の方が上品でブレが少ない割に、やや難解な後味となっている。説明を削ぎ落とし、最低限にしたのは解釈に幅を持たせる為なのかもしれない。70/100点。
・オープニングで描かれるクレーンゲームが本作の伏線になっていると云う。エリア51のシュミレーションと云うガラスケースからクレーンでぬいぐるみを獲ると云うゲームが本作を解く大きなヒントになっている。亦、終盤に登場するガラスの様な星のドームは'87年、我が国で製作されたファミコン版ゲーム『エアー・フォートレス』からのアイデアらしい。
・登場するIPアドレス「192.117.255.147」はネバタ州に実在する。
・鑑賞日:2016年1月8日(金)
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