「観ていて安心。」さらば あぶない刑事 mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
観ていて安心。
もはやノスタルジー以外の何物でもない。
齢78の村川透監督に新しい何かを期待していたわけではないが、あまりにノスタルジーがすぎる。
ただ、この懐古趣味、といって語弊があるなら原点回帰は、本作にはプラスに作用していた。
ダンディー鷹山(舘ひろし)とセクシー大下(柴田恭兵)のコンビは、還暦を過ぎても健在で、それは観ていて安心できる。
彼らより年長の吉井(山西道広)や田中(ベンガル)はもちろん退職しており、それぞれに第二の人生を歩んでいる。
松村課長(木の実ナナ)も警察を辞しNPO法人の会長におさまっていたりする。
劇中、近藤課長(中条静夫)の名前が何度も出てきたり、ひとみちゃん(長谷部香苗)も町田(仲村トオル)の秘書らしきポジションにいる。
薫(浅野温子)は港署から異動している。
とにかくなつかしさしかなく、それに浸るひとときであった。
ガルシア(吉川晃司)という敵は強大だったが、二人の前ではなんてことはない。
さて、ああいう結末になったので、まだまだ続けられると思うが、どうだろう。
コメントする