おかあさんの木のレビュー・感想・評価
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役人もたまにはいいことをする
最も泣けるところは序盤、謙次郎からミツへの恋文だった。そこからは怒涛の展開。息子ばかりが次々と生まれ、息子7人(一人は養子に出したので6人)。さらに徴兵により次々と戦地へと送られるという悲劇が描かれていました。
役人兵事係のおっさんが死神のように見える演出だった。それでも村長はじめ、村の人たちは祝って見送る光景。戦争映画にはよく出てくるのですが、これが7人の息子全員というのはあまりにも残酷だと思う。
戦争に疑問を持っている大人が数人。田辺誠一演ずる郵便局長、非国民として逃げ回る青年、二郎(三浦貴大)の上官も「生きて帰れ」と言ってたりする。どうしてもこの辺りの描き方不足のため、ただただ涙を誘うように持っていこうとする作り方が残念でならない。
序盤以外で泣けたのは、養子に出した誠がミツのところへ挨拶に来るシーンだっただろうか。ミツは当然のように実の母親であることを隠していたつもりなのに、立ち去るときに彼が「おかあさん」と呟いたところだ。
字が読めないミツ。愛国の母としても取材され、これ以上家族を引き裂かないで欲しいと思っていても召集令状による残酷な仕打ちはやって来るのだ。ところどころに戦争シーンを入れるよりも、戦争末期の狂った大本営をも描いてくれた方が真に迫ってたかもしれない。「猫ぐらい逃がしてあげたら・・・」という台詞をも引き出す、猫や馬まで供出させられたエピソードは良かった(神戸さんもナイス)。
ハンカチ不要
戦争テーマの映画は好きなジャンル。
しかし決して戦争を肯定しているのではない。
泣きたいなら、
☆男たちの大和
☆永遠の0
この二本。
現代の生き証人の語りに合わせて物語が進むと言う、どこかで観たことあるような作り。
ほかに見せ方は無かったか。
子供を戦争でトコトン失う母の悲壮感を伝えきれていない。
だけど、鈴木京香さんの演技は流石の一言。
そこだけ星5つ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐︎
二度と悲劇を繰り返してはいけません
ビックリするぐらいオーソドックスな映画でしたが、憲法改正で戦争が現実味を増している今だけに、物凄く伝わってくるものがある映画でしたね。
二度とこんなことを繰り返してはいけない、そう改めて語りかけられているようで、とても胸に響くものがありました。
戦争を知らない世代が大半となってきた今の時代だからこそ、見るべき映画なのかもしれません。
この映画は母目線、戦争に行った者ではなく、残された者の視点で描かれていたのが特徴的でした。
最愛の我が子7人が、全て戦地へ連れて行かれた母の心情を考えると、胸が苦しくなってしまいましたよ。
この映画の主人公に限らず、日本全国どこにでもあった話と考えると、本当に狂っていた時代としか言いようがないですね。
しかも子供に生きて帰って来いと言ったら非国民扱いなんて、ありえなさ過ぎる。
国に命を捧げて万歳?息子の戦死で母は軍神の母?そんなのちっとも嬉しくないのに、喜ばなくてはいけない時代だったんですね・・・悲しすぎます。
鈴木京香が息子の足にすがりつくシーン、息子の無事を願って桐の木を植え語りかけるシーンは、物凄く印象に残りました。
まあちょっと綺麗過ぎるお母さんなのはご愛嬌と言ったところでしょうか。
やや展開が単調だったのと、ラストが悲劇的過ぎたのは気になりましたが、戦争の悲劇を忘れない為にも、見ておいて損の無い映画ではありましたね。
時間の無駄
うーん、どうしちゃったのこの映画?期待していたのに残念。
いい役者もいるのに、無駄遣いされた感じ。
子どもたちの可愛らしさも描けていない。意味なく美人なおかあさんはどう?もっと庶民的な方がよくない?郵便局の人との絡みにドラマもない。軍隊での生きれ方針とそうでない差もない。淡い恋心?も深みがない。ドラマ性もない木。
たぶん、私のランキングでは年間最下位を記録する気がする。
せつない
子供が出征して戦死することが名誉になるという洗脳を、国民全てがされていた時代に、度重なる悲しみによって洗脳が醒めつつあった話かも…。
おそらく多い少ないの違いはあるものの、その洗脳が醒めた時点で、どの家庭でも起こった悲しい話だと思う。
今、おかしいと声をあげられることの重要性がよく分かる。
一度は見ておくべき
鈴木京香の演技に圧巻。
7人子供を次々と戦地へ送り出す母親の心情が痛いくらいに伝わってくる。
特に二郎を送り出す列車でのシーンは、相反する、日本国民として「送り出さなければならない」表情と、母親としての「送りだしたくない」心情がなんとも胸をえぐられる。
子供は戦地で戦うために生まれてくるわけではないし、もし自分があの時代の母親だったら、こんなことになるなら生まなければよかったと思うだほう。
その方が苦しみも悲しみも少なくて済むのだから。
人数ではないかもしれないけれど、7人皆が戦争に捕られるなんてあまりにも酷い。
被害にあった場所、向かった戦地だけが戦場だったわけじゃないのよね。
おかあさんが子供を送り出しその帰りを待った家も、あの木を植えた場所も、あの時代を生きた人々の心そのものが戦地と化していたんでしょう。
40年前から教科書で採用されているだけあって、観客の年齢層は比較高めでした。
観客は少なくはあったものの、終始すすり泣く声が。
原作は短編ということもあり、それを色付けしていくのはなかなかのものだったのではないかとも思います。
わざわざ映画館で観る必要はない、と思う方もきっといるでしょう、大きい画面に迫力あるサウンド..などを考えたらそうかもしれませんが、この映画は大きい画面で、心静かに考える時間をくれる映画だと思います。
そう考えると、何かを汲み取ろうと能動的に見なければ何の意味も為さないただの映画になってしまうかもしれませんね。
とても良かった若い人に観てもらいたい
とてもとても良い映画でした。
多くの若い人に観てもらいたいです。
同じ子を持つ親として
鈴木京香さんの演技に涙が止まりませんでした。
息子を持つ友人は、嗚咽しながら映画を観ていました。
心の深い部分に響く質の良い映画です。
ステレオタイプのメッセージだけでは、心に残るものがない
なにも心に残らない映画でいた。
ワクワクもハラハラもなく、どきりともせず、涙も出ず。
TVの再現ドラマくらいのクオリティ。鈴木京香だけがやたら熱くて浮いている。なにより、ほかの出演者やエキストラの質が低すぎて、観てて冷めてしまう。
分かってはいましたが。
戦地に自分の子供を送り出す母親の辛さ、悲しさ。 7人も。数ではないけど。 冷静に考えても凄いこと。
自分は戦争を経験してないから、リアリティーを感じませんでしたが、自分の愛する子供を事故で、病気で失うことで、同じような痛みは理解できたと思います。
悲しい映画とは初めから分かってはいましたが、母親の愛を十二分に感じられる映画でした。
母親に会いたくなりました。σ(^_^;)
見終わって、心にいっぱい雨が降った感じです。
実に日本的で、ステキな映画です。
やっぱり、鈴木京香は、いいお母さんの演技しますね。
涙なしでは観られない。ミクロな視点で描かれる戦争の悲惨さ。
【賛否両論チェック】
賛:大切な息子達を全員戦地に送り出さなくてはならなかった母の悲痛な心の叫びに、涙が止まらない。戦争の悲惨さを切実に伝えている。
否:どうしても同じようなシーンが続くので、退屈になりがち。
“ザ・ハンカチなしには観られない映画”です(笑)。愛する子供を戦場になんて送りたくない。しかし、そんなことを口にすることも許されず、万歳三唱で送り出さなくてはならなかった主人公の苦しさに、観ていて涙が止まりません。どんなに手厚い保護を受けても、周りから賞賛されても、決して喜ぶことなく、
「手柄なんて立てなくていい。とにかく生きて帰ってきてくれ。」
と木に話しかけるその姿に、命の尊さについて改めて考えさせられます。
同時に、そんな家族の切なる願いをことごとく引き裂く戦争の悲惨さも、如実に描かれていきます。
「戦争は、弱い者にまずしわ寄せが来る。」
という言葉に、全てが表れている気がします。
出兵するシーンなど、どうしても同じようなシーンの繰り返しになりますが、それを差し引いてもなお、十二分に感動出来る作品に仕上がっています。
ハンカチ無しで見れた!
鈴木京香の老けていく役作り、下手だなぁ。
原作が泣く!
子どもを7人産んだ母にしては、歯並びがキレイすぎる。
毎日、農作業しているわりには、顔メークが…違うだろうっ!って突っ込みたくなる。
相変わらず、演技が上手くない女優さんだと思う。
研究心が足りない感じ(笑)
戦争モノの映画で泣けないのは、初めてかも。
志田未来が良かった!
その時代を考えるには、良いけど
描きかたが、薄くて
時間があれば見てください、かな。
残念な映画。
なんで鈴木京香主演の映画はコケるんだろ!?
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