「東映東京撮影所製作、純正東映作品」おかあさんの木 輝房さんの映画レビュー(感想・評価)
東映東京撮影所製作、純正東映作品
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かなり地味な日本映画。7人の子を産み、若くして夫が他界した後、女手一つで子育てに励むものの、赤紙で兵隊に召集され、うち6人が戦死。残り一人が死に物狂いで帰国するが、タイミング悪く母親が病死。結局、誰一人として息子と再会することなく他界するというまさかの展開に気分がどんより。
それでもこういう話は大好物で、戦争の理不尽さを超越した主義・主張にとても感動した。
べらぼうに面白いわけでもないが、戦争のせの字でさえ知る術のない世代にとって、映画とはそれらを疑似体験できる貴重なモノだと再認識。所詮、作り物なので、オーバーでもよいので振り切って問題作を連発してほしいものである。
ちなみにこれを製作したのは東映東京撮影所で、久しぶりに純粋な東映印の映画を見ることができて大満足。
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