「長い」おかあさんの木 nobuhiroさんの映画レビュー(感想・評価)
長い
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僕はこの映画の原作は非常に感動するが、脚本は無駄な部分が多すぎるため映画としての価値は低いと思う。
無駄な部分が多く、正直飽きる場面もあった。例えば、登場の必要性が低い人物が色々いた。おかあさんが次郎の行方を探る時に県庁で会った男は最初逞しかったのに、次に会った時はおかあさんの家で隠れている場面だった。家にいることによって現実性がなくなるので、映画のためにはならないと思う。
加えて、毎回おかあさんが戦争に行く息子たちを見送る場面も無駄だと思う。1回や2回は良いけれど、5回ぐらい見送る場面があった。この場面はおかあさんが最後に息子たちを見る時なので重要だと思うけれど、さすがに5回も見たら最初にあった感動も消えてくる。
さらに、五郎の妻の視線から伝えられていることも 変えてもいいと思う。ナレーターからの視線でも映画のメッセージである「戦争は悪い」は十分に伝わると思う。だから、最初の老人ホームのシーンも必要ないと思う。7つのキリの木を切る理由や切りたい人はどういう人物かわからないことも必要ない理由である 。
これは戦争に行かなかった国民の恐怖と孤独さがわかりやすい作品であるが、僕は必要性がない場面がたくさん会ったので飽きてしまった。
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