「間違いを犯さない事は出来ない」プロジェクト・アルマナック 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
間違いを犯さない事は出来ない
プロデュースはマイケル・ベイ。
ベイさんムービーって、超大作より未公開作やこういう小品が意外に面白い事が多い。
本作も。
高校生のデヴィッドは、子供の頃の自分の誕生日パーティーが収められたビデオ映像に、今の自分が映っている事を発見する。
やがて父の作業場から、タイムマシンの設計図を見つけ…。
タイムマシンを作り、タイムトラベル出来るようになった若者たち。
最大の特徴は、POV映像である事。
冴えない高校生活や謎のビデオ映像(ここ、見方によっちゃ結構ホラー)、友人たちと設計~実験~そして…などを、彼らの一員となった体感が出来る。
POVはジャンルによって面白かったりつまらなかったりだが、本作は面白い。
だって、タイムトラベルのPOVなんてユニークではないか!
(ホラーのPOVはいい加減飽きた)
ノーテンキな若者たちがタイムトラベル出来るようになったのだから、やる事は決まってる。
悪戯したり、宝くじ当てようとしたり(数字間違いの痛恨のミス!)、いじめっ子に復讐したり…。
かと言って、コメディではない。
タイムトラベルの絶対ルール。過去を勝手に変えると…。
やがて、取り返しの付かない、恐ろしい事態に陥っていく…。
若者たちの青春風景から一転、後半はグイグイ引き込まれるスリリングに。POV映像がさらにそれを臨場感を上げている。
低予算だが、タイムトラベル時のVFXもなかなか凝っている。
もし、タイムトラベル出来るようになったら…?
間違いを犯さない事が出来るか…?
それとも、タイムトラベル自体間違いなのか…?
POV映像という事は、登場人物の一人がカメラを回しているという設定。
タイムトラベルしても壊れないカメラって、スゲェ…。
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