劇場公開日 2015年6月13日

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「相手が悪かった」ハイネケン誘拐の代償 talkieさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5相手が悪かった

2023年2月6日
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もともと本件犯行(ハイネケン氏の誘拐)を企図したのが、スブの素人集団なのですから、「最後まで綻びなく完全犯罪」などということはあり得なかったにしろ、ターゲットに選んだ相手が悪かったという要素も、決して小さくはなかったのだろうと思います。評論子は。

何しろ、相手は一代で巨大企業を築いた人物なのですから、それまでには、幾多の修羅場をくぐり抜けて来ていることは、想像に難くありません。
もしかすると、誘拐されて幽閉される以上の艱難辛苦を、すでに乗り越えて来ていたのかも。
警察官に保護されてすぐ、我が事よりも(とばっちりで一緒に囚われてしまった)運転手の安否を気にしたハイネケン氏の様子からも、その片鱗が窺われるように思います。

そして、そのことに思いが及ばないことからして、素人集団の素人たるところだとも思います。

「これは、実は最初から勝負はついていたんじゃあないだろうか。」というのが、率直な印象でした。観終わって。評論子には。

talkie