「編集が無粋」ハイネケン誘拐の代償 Awareさんの映画レビュー(感想・評価)
編集が無粋
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友情で結ばれた犯人グループが、老獪なハイネケンにじわじわと突き崩されていく心理サスペンスかと思ったけど、実際には勝手に仲間割れが始まっただけという印象。
父親がハイネケンで働いてたとか、ヒッピーに建物を取られたとか、その辺の社会情勢をもうちょっと掘り下げてたら、面白かったかもなあと思う。
「豊かさには二種類ある。金か、友情か、しかしその両方はあり得ない」(意訳)という台詞はとてもよかったのだが、冒頭・中盤・ラストと三回もリピートするのは無粋だと感じた。いい俳優は、たった一度言うだけで、その台詞が重要であると観客に分からせることができる。まるで名優アンソニー・ホプキンスの出演に監督がはしゃいじゃったみたいで、居心地が悪かった。
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