「深読みしすぎるとイマイチ?純粋に浸りたい“アンフェア”なラスト。」アンフェア the end 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
深読みしすぎるとイマイチ?純粋に浸りたい“アンフェア”なラスト。
【賛否両論チェック】
賛:どんな巨悪を相手にしても、己の信念のために戦おうともがく主人公の姿が、文句なしにカッコよく、人間性にも共感出来る。今まで明かされなかった部分が明らかになるので、シリーズファンは必見。
否:前作までの予備知識がないと、ピンと来ないまま終わってしまいそう。ストーリーもあまり深読みしすぎてしまうと、期待値を下回りそうな展開か。
さすがは、刑事ドラマの人気シリーズ。どんなに相手が強大でも、何度裏切られても、自分が信じる正義のために戦い続けようとする雪平の姿は、現代の強い女性像を見事に体現されています。そんな彼女でも、ふとした瞬間に娘を想う気持ちに揺れ動いたりして、その辺りの人間らしい部分にも共感が持てると思います。
ただ、今までのシリーズが意表を突く裏切りの連続だっただけに、どうしても
「本当はこうなんじゃないか?」
と深読みしてしまいがちなのもまた事実。あまり深読みしすぎると、真実は意外と単純だったりして、少し拍子抜けしてしまうかもしれません(笑)。あまり言うとネタバレになってしまいますので、詳しくはご自身の目でお確かめ下さい。
良くも悪くも、これでラストの“アンフェア”な世界観です。是非ご覧になって下さい。
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