劇場公開日 2025年7月4日

スターレットのレビュー・感想・評価

全27件中、1~20件目を表示

4.0多少の注意喚起は必要だが、ショーン・ベイカー入門編にも良さそう

2025年8月31日
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村山章

4.5魔法瓶!

2025年11月1日
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鑑賞方法:映画館

初っ端からショーン・ベイカーの世界。
思わず、心の中で「カッコ良っ!」と声が出た。
大規模な送電線に支配された街並み。よそ行きではない生活感満載の部屋。雑然としているからこそ、なんとも言えない温かみが画面越しに伝わってくる。

いつも通り、観客のために、丁寧に説明してくれる語り手は登場しない。画面の中で普通に生活を送っている人物たちの日常のやり取りから、だんだんと様々なことが読み取れてくるスタイルは、肩書きによる偏見から私たちを解き放ち、登場人物の本質的な部分に注目させる効果もあるのだろう。
醜さや美しさ、冷たさや温かさが入り乱れ、時にはそれが逆転もするが、全部引っくるめた「人間らしさ」が愛おしく、ダメダメな自分自身も赦されたような気持ちになれるところが、ショーン・ベイカー作品に惹かれる理由なんだと改めて思った。

<ここから内容に触れたあれこれ>

・ショーン・ベイカーは、あの魔法瓶からこのストーリーを思いついたのではないか。
それくらい説得力がある、本年度観た作品の中で一二を争う小道具。
花器にピッタリのナイスなデザインで驚いた。
ずっと1人暮らしだったあの彼女は、何十年魔法瓶を使わずに過ごしてきたのだろうと考えると切ない。

・手に入れたお金の使い道として、母親を呼ぼうとする娘の気持ちに観ている側はほっこり。母親も苦しい生活を送っているのかと思わせながら、実は疎遠なのは、彼女の仕事が理由なのかもということが後半の答え合わせで、そこもほろ苦い。

・ビンゴゲーム、ちょっとした民間の宝くじみたいなものなのだろうか。ストーリー上の位置付けとして、本当にちょうどいい塩梅でお見事!

・全く個人的なことだが、長い間そのままになっていた祖母の家の取り壊しがいよいよ決まった。映画の中のセイディや、セイディの家の中と風景、樹木を切り倒して明るくなった庭などがそれに重なって、観ていて胸が詰まった。

・同居していたメリッサの告げ口は気持ちのいいものではないが、彼女もジェーンのお金には一切手をつけていなかったわけで、その誠実さがありつつのダメダメさが、自分は否定できない。

・「私は、あなたを娘のように思っている。」口下手なセイディが、そう言葉にする代わりに精一杯考えた行動が、ラストのシーンだと自分は受け止めた。他の皆さんはどう受け止められたのか知りたい。

・なぜタイトルが、飼い犬の名前である「スターレット」なのかは、自分なりのしっくりする答えが出ていないので、もう少し寝かせておく

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sow_miya

3.0誰かを大事にしたい気持ち

2025年10月25日
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鑑賞方法:映画館

この人何か暇そうだね、と思ったらポルノ女優だった。ひょんなことからお金をもらってしまったとはいえ、頑固そうな老女にそこまで構おうとするのがよく分からなかったが、人から大事に扱われていない人特有の誰かに優しくしたいということなのだろうか。実際犬飼ってるし。誰しも人に言わない秘密ぐらいあるよね、という結末でした。それにしてもこの監督のお話はいつも性風俗と諍いのシーンが出て来るなあ、と。

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FormosaMyu

3.0スターレット、可愛いです。

2025年10月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

スターレット、可愛いです。

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ちゆう

3.0日差しと音とチワワ

2025年10月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

 アメリカ西海岸の町。マリッサやマイキーとルームシェアするジェーン。ガレージセールで買ったポットに大金が入っていて驚く。売り主の老女セイディにそのことを告げずに接近し、彼女と親しくなる。
 日差しと音とよく寝てるチワワが印象的。ラストは、続きもある?という余韻を残しています。
 あ、彼女はやっぱりひ孫。

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sironabe

4.0エロいが面白くて余韻が残った

2025年9月24日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

カワイイ

アメリカ・ロサンゼルスでポルノ女優のジェーンは、愛犬チワワのスターレットとともに、同業の友人メリッサらと一緒に暮らしていた。ある日、部屋の模様替えをしようとガレージセールに出かけ、そこで魔法瓶を購入した彼女は、その中から100ドル札が10枚ずつ丸められ、合計1万ドルもの札束を発見した。ジェーンは売主の老女セイディのもとへお金を返しに行ったが、魔法瓶を返品しに来たと勘違いされて門前払いされてしまった。困ったジェーンは偶然を装ってセイディに近づき、買い物や墓参りの送迎をしたり一緒にビンゴゲームに出かけたりするようになり・・・さてどうなる、という話。

ショーン・ベーカー 初期傑作選にて劇場鑑賞。
R18+の割には脱がないんだな、もしかしてグロの方?なんて観てたら、終盤になってなかなか過激なボカシ入りのセッ○スシーンもあり、映倫のレートに恥じないエロさだった。
メリッサはお金にだらしなくて男依存症なのか、途中から壊れてきて見苦しかった。セイディの所に行きジェーンの悪口を言うところなんか最悪。演じてたステラ・メイブは可愛かったけど。
ジェーン役のドリー・ヘミングウェイはスタイル抜群で笑顔が可愛かった。
チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密、ってタイトルでDVDとして販売されていたらしいが、この邦題じゃあまず女性は観に行かないだろうし、男性も劇場には行きにくい。
スターレットに変えて良かったと思う。
観終わって、よくわからなかったところが2点あった。
セイディがスターレットのシッターをしていた時にいなくなって探してたシーンだが、あの時何が有ったのだろう?急にセイディの態度が変わった理由がよくわからなかった。
それと、最後の墓参りのシーン。子供は居ないと言ってたセイディには娘が居て、若くして亡くなってた、という事なんだろうけど、パリに行く前にその事をなぜジェーンに知らせたかったのかな?
機会があればもう一度観に行きたい。
観終わって余韻の残る作品で面白かった。

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りあの

3.0「スターレット」は犬の名前だった。

Mさん
2025年9月15日
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アメリカのお墓のことを何も知らないので、この映画の肝心なところが理解できなかった。
したがって、この評価3は、作品のせいではなく、私の理解力の結果です。

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M

5.0周波数は合わないけれど、ベターハーフだ、二人は「ビンゴ」をGETなのだ

2025年9月7日
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鑑賞方法:映画館

ショーン・ベイカー、いいなぁ。

「なんという事もない庶民の毎日」が、実はこんなにも慈みとドラマに満ちていること、
そして目が離せないものなのだいうこと。それを僕らに教えてくれる。

そう。本作、筋書きは特にどうって事はないのだ。なのにそれを103分ポッキリで、忘れがたい大きな人間ドラマにまとめてくれているのだから、驚いてしまう。
たくさんの映画を観てきたが、僕はこれはきっと忘れないと思う。

ジェーンとセイディがそっぽを向きながら“秘密”を相手に明かすラスト。気づいていない振りをしてくれるお互いの優しさと赦し。
そのいじらしさの余韻が、もうとんでもなく素晴らしい。

(新居を探し、部屋を模様替えし=)自分の人生探しの途中にある娘ジェーン。その若きジェーンのお節介に、気難し屋のセイディは応えてくれて、めんどくさいけれど一緒にPARISに旅立ってくれるわけだ。

アノーラにはイーゴリがいた。
フロリダ・プロジェクトのムーニーにはウィレム・デフォーが。
そしてセイディにはジェーンがいる。
「人生にビンゴ」だ。

・ ・

まくしたてるルームメイトの女の子以外には、この主人公の二人は「とてもセリフが少ないお芝居」ではなかったろうか。街の雑音が凄くて人の声がかき消される前半。音楽もラストまでほとんど鳴らないし。

あちらへ向ける老女の横顔が心の動きをバラし、「ふんふん?」と言葉無しに年寄りを覗き込んでからかうジェーンの表情が朗らかで、
スーパーの駐車場や玄関先での無言のシーンがまたとっても良い。墓場や庭でもみんなが黙っている。
セリフ無しのシーンが繰り返し沁みる。

チワワのスターレットがいなくなり、友だちとなってくれたジェーンの事も失われるかもしれないことの、「喪失感」の張り裂ける淋しさで、乱れてしまうセイディが愛おしい。

セリフがこんなに少なくても、たぶん恐らく膨大な量の演出と「ト書き」で、台本はびっしりだったはずだ。

「年寄りの意地っ張り」を思い出すと、こうしてレビューしていてまたじんわりと胸が温かくなる。
笑ったり、涙こみ上げたりしながら、僕は監督の眼差しの優しさにすっかりやられてしまっていたのだ。
ショーン・ベイカー。いい人だ。

・ ・

この映画、上映の情報を知らせてくださったmoríhideさん、ありがとうございました。
また人を信じる心がよみがえってきました。

(「松本シネマセレクト」ショーン・ベイカー傑作集 上映会にて )

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きりん

4.5相変わらず良い、初期の頃の作品とは思えなかった。 毎度毎度「なんと...

2025年9月3日
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相変わらず良い、初期の頃の作品とは思えなかった。
毎度毎度「なんとも言えない余韻」を残してくれる。無駄な説明を排除したソリッドな映画大好きです。
※「チワワは見ていた/ポルノ女優と未亡人の秘密」この邦題のセンスの無さ…ここ近年で最大に酷い… これを付けた配給会社の担当者は罰を受けた方がいい。本当に酷い…作品に対する愛が無さすぎる。
映画観てねぇだろ? 観た人間が考えるタイトルじゃないよこれ…

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Mk.plass

3.5カリート 🐶

2025年8月29日
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こころ

4.582点。脚本がいい。

2025年8月23日
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『アノーラ』の監督の作品で美女が出てくる話、それだけの情報で、あらすじ読まずに観ました。

情報をシャットアウトして観たので、話が進んでいくにしたがって起こることが、より衝撃的に感じ、より楽しめた。

これから、この作品を観る方は、僕みたいに、あらすじも読まず情報をシャットアウトして観てほしいです。

あらすじもネタバレに近い(笑)

最後は、つまり、セイディは…って思ってたってことなんだろうな。

ジーンとした。

これでショーン・ベイカー監督が好きになりました。

まだ観てない作品も観ていこうと思う。

『アノーラ』すら映画館スルーして、まだ観てないからね(笑)

評価は、高評価なのは間違いないんだけど、細かく点数つけるのがムズい(笑)

80~85点の間で厳しく82点にしたけど、85点でもいいような…

それぐらい良かった。

最後の余韻が凄かった…

ちなみに「ショーン・ベイカー 初期傑作選」のポスターは、この映画です。

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RAIN DOG

4.5今年のベストワン級の傑作

2025年8月22日
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エロくそチキン2

4.0表面上からでは分かりにくい同情とか嫉妬といったものを、人の過去や他人との繋がりなどの中に上手に埋め込んで観るものに語りかけてくるヒューマンドラマです。

2025年8月18日
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もりのいぶき

4.0最初から、これ好き!なワクワク感

2025年8月9日
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hkr21

5.02回目鑑賞しました。やっぱり最高。

2025年7月22日
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あくび

5.0自分から見せること

2025年7月20日
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mu

4.0またしてもショーン・ベイカーの魔法を体感

2025年7月19日
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冒頭 ロスの送電鉄塔がエッフェル塔を模したアートみたいでした。

ジェーンはその生活環境から、もっとはすっぱで、自己主張の強い性格になってもおかしくないのに、優しくて、ナチュラルなとってもいい子ですね。
運転中、セイディのシワだらけの手をさりげなく握ってあげるシーンに性格が現れていました。
豊胸手術を勧められても、「いいよ、ちょっと怖いけど」と自然体。もっと考えた方がいいよ、とこっちが擁護してしまいたくなるくらいに。
ラストの墓碑銘を見た後の彼女の表情と、風になびく髪が頬にかかるショットがとても素晴らしい。

S・ベイカー監督常連で私のお気に入りマイキー・オヘイアを今回も拝顔できて嬉しかったです。「アノーラ」では、アノーラが離婚手続きに行く施設の事務職員役でしたが、今回は怒り狂ったメリッサにディスプレイを破壊される秘書役で出ていました。

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sugar bread

3.5とにかくスターレットがかわいい

2025年7月18日
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カワイイ

献身的で他人本位な彼女よりも、家族を失い孤独な老婦人のほうに、より共感できた。(特にラスト)
とはいっても、とにかくかわいいスターレットに釘付けだったので、実はあんまり人間見てなかった。

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wcitbn?

5.0埋もれていた名作

2025年7月16日
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幸せ

フロリダプロジェクトからベイカー監督がお気に入りで、ずっと見たかった作品。
恵比寿ガーデンシネマのベイカー監督特集でやっと見ることができました。
感想としては、他の作品よりこれが一番好きな作品です。
この頃から、ベイカー監督節が満載、人を見る目が優しく、最後の余韻も監督らしい。
女優さんも、すごく美人というわけではないが、魅力ある人。表情で好きになってしまう。AI時代になってもこの魅力は作れない。それだけ人間を魅力的に描いている。
もう一度見たい。

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morihide

4.5ショーン・ベイカー監督版「井戸の茶碗」

2025年7月6日
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笑える

幸せ

ドキドキ

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talisman