オスロ、8月31日のレビュー・感想・評価

薬物依存で順調に更生しているものの、近くの池で入水自殺を図ろうとする男。外出日に親身になって心配してくれる友人家族との交流や、たまたま知り合った男女との夜遊び。しかし、過去にわだかまりがあったらしい妹とは会うことも出来ず、愛した女性に何度も電話するもつながる事は無い。そして彼は自らの命を断つ選択をしてしまう・・・‼️その淡々としたテンポと語り口から、薬物依存の闇が "自殺願望" という形で浮き彫りになっていて戦慄‼️終盤、主人公が弾くピアノの音色が切ない‼️

「ゼロからのスタートもできない」という主人公の言葉が重い。薬物依存で治療はしたものの、結局人生ってこういうものかと悟ってしまい自殺するまでの1日。最後だからと元カノ、妹に会いたいと願うも拒絶されるのが切ない。両親が一切出てこないのも。
あの友達はどうやったら自殺を止められたんやろうかと責任感じるんちゃうかな。友達が一番かわいそうかもしれない。