ピンクとグレーのレビュー・感想・評価
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自宅(CS放送)にて鑑賞。『スタンド・バイ・ミー('86)』や『マグノリア('99)』等の引用がキャラクターの設定に用いられており、“ファレノプシス”と云う聴き慣れない語がプロットを解く鍵とされている。本作の売りの一つである大きな仕掛けが、丁度尺の半分位の位置に設置されているが、画面の色調の変化等で判り易い転換の割に、描かれているプロットは少々判り辛い。ただこの卓袱台返しは、本当に描きたかった事、伝えたかった事がストレートに響く半面、そのメッセージ性は当事者同士にしか理解し難い様な気がする。65/100点。
・大きなネタバレとして、インセストやシスコンは倫理観以上に生理的な嫌悪感が先立ってしまうが、本作で描かれるそれらはやや稚拙で、軽薄短小気味に映ってしまっており、現実感が乏しい──大きなマイナスポイントである。
・鑑賞の妨げとなる役名を避け、演者名で書くが、前半カラーパートと後半モノクロパートのめりはりの効いた夏帆に較べ、中島裕翔は演技の変化が乏しく、これは菅田将暉にもその傾向が見てとれる。たまたま現場に居合わせたと云う原作者の加藤シゲアキも、前半、主人公達が東京で偶然出逢うシーンで、カップルの一人としてカメオ出演している。
・鑑賞日:2017年10月8日(日)
カット!
2時間のうち、ちょうど真ん中でカラーから白黒へと変化する。蓮吾が自殺したシーンからだ。そこでは撮影の「カット!」から始まるため、この自殺もギミックか?と思いきや、前半の青春部分を映画にしたものだとわかる。しかし、大貴(菅田)がそのまま蓮吾だった中島裕翔へと代わるため、頭が混乱してしまう。ゴッチとリバーというニックネームも混乱の原因。どっちがどっちだかわからなくなる。
しかし、前半後半とも基本のプロットは全く面白みがなく、このカラーから白黒へと変わる君くだけが面白いのだ。姉の自殺(?)も重要な割にたいした扱いをされてないのも原因か・・・
原作とは別物
登場人物の設定やストーリーだけでなく、原作において作者が伝えたかったメッセージやテーマさえ一切無視した脚本になっており、原作者へのリスペクトが一切感じられませんでした。
行定勲監督はどういう気持ちでこの実写化の話を受けたのでしょうか。
正直この内容なら「ピンクとグレー」である必要は無かったのではないでしょうか。
原作が好きなだけにいい様に原作者の名前を利用されたような気がして腹立たしささえ感じました。
都会に翻弄されてしまった後には何がある
日本映画専門チャンネルにて。まず私の信条として批判するのは、ヒロインを押し倒して同棲してしまう設定である。これは本当は良くない事である。事件と紙一重でもある。男同士の友情面については都会の複雑な哀しみを漂わせる青春映画である。と思っていたら、途中でわけがわからない展開になる。だがすぐそういう事だったのかとわかる。そこから汚い映画になっていくのかとハラハラさせられる。青春映画とは程遠くなってしまった。しかし同じ俳優同士の演じる関係が、途中で変わってしまうのはマジックのようだった。ヒロインもそうだが俳優や女優というのは、演じる役柄でイメージががらっと変わってしまうのも衝撃的である。そして不倫ドラマになってしまう。最悪だ。この映画の意味するところは何かという事になってしまう。ヒロインが言う。「他人になるってなにそれ」。「誰が本当の私って決めるわけ。監督。客。自分だってよくわかんないのに」。フリーセックスを何とも思わない人物とは不倫にもならない罪悪感もなにもない性関係だけが過ぎ去る。だが不倫とはならない押し倒した同棲の関係の女も配偶者ではなかった。写真週刊誌にハニートラップのように主人公はさらされて、同棲していた女に詰め寄られる。逆上する主人公。主人公の友人が死ぬ前に主人公に大事にしろといった女の前で友人を女が書いた絵を壊す主人公。どうして壊れてしまったのだろうか。このどん底の場面からどう終えていくのか。そしてますます悪い展開になっていく。不倫から暴行事件。ただどうして暴行を受けた側は、主人公にからかいに入ったのか。事務所の社長も冷たいことを言い放つようだが、悪いのは不倫も暴行もかどわかされてしまった主人公ではあった。周囲からやってくる人物たちとは何なのか。だが、救世主のような人も現れる。死んだ友人の母親だ。違う視点から窮地の主人公に助言することになる。だが死んだ友人の母親が渡したビデオの意味は何だったのか。さらに変な気分になってくる。というか許されない関係が出てきてしまうのだ。主人公はそれを観て何を思ったのか。そこからリアリズムを飛び越えて心理ドラマになってしまう。複雑になってしまった現代の都会の意識の中で何かこの映画に接して掴む人がいるのかも知れないが、私にとってはわけがわからないし、得るものがない気がした。ただ、主人公と死んだ友人とはわけのわからない社会の中で本当の友情とライバル関係があり、同棲していたもう一人の幼なじみの異性とはその後どうなのか、現在の都会からの映画は複雑でひねくれている。浮かれて麻痺していなければ生活できない周囲の中で、翻弄されながら。映画の2色のカラーからすると救われない映画ではないように予想するしかない。実際はきっとどんな世界でも流れて気にしないでやっている人と、人生とはどうすればいいのか考えている人との混在なのだろうし、悪役のように思えるような殴られた俳優も、何かを示唆しているのだろう。私はそんなに難しい人間関係は御免なのだが。映画特有の布石が投げられる。わけがわからない周囲にいるとわけがわからなくされてしまうところが教訓なのかと思うしかない。実際はあんなに変ではないと信じたい。
転換
菅田ファンです。
途中での、転換にちょっと混乱しました。後半はグレーの世界で暗かった。菅田くんのキャラ変わり、演じるといろんな人になれるんだなと思いました。若い俳優さん達すてきでした。
やっぱり、菅田将暉さんは凄い!
主役は中島くんのはずなのに、菅田くんが全てをかっさらってしまったかのような、凄まじい演技力に引き込まれました。
ストーリーが面白いのはもちろんですが、それ以上に菅田くん、夏帆さんの演技力が半端なく、この映画の良さは二人の演技力の賜物だと感じました。
華やかなピンクの世界と、影のようなダークなグレーの世界。
対照的な世界観を、カメラワークと色味でうまく使い分けている所が、役者の良さをより一層引き出しているように感じます。
主役の中島くんを喰ってしまった、菅田将暉さんに拍手です!
映画化するからもっと衝撃的にしなきゃ!って大失敗した感じ。 原作が...
映画化するからもっと衝撃的にしなきゃ!って大失敗した感じ。
原作がそこそこ読ませてくれただけに大変残念。
りばちゃんとサリーの距離感や、ごっちとサリーの関係、香凛の位置づけ、原作ではりばちゃんの妄想かもしれないが語られたごっちの感情が、全部裏切られた感満載。
だったら最初からオリジナルで作ればいいのに。
単に原作を劣悪化しただけって。
2時間ずっと退屈でした。
序盤中島裕翔が自殺をはかるシーンでグッと惹きつけられるものがありました。
その後どう話が展開するのか期待したわりに、特に何も起こらず。
中盤のどんでん返しにもさほど衝撃を受けることなく、ピンクからグレーに変わったことで登場人物へ感情移入できなくなり、この作品の核となる仕掛けだったのでしょうが逆効果だったように思います。
遺書が沢山用意してあるとか、面白いストーリーなのでもっと掘り下げた内容にしたら良かったのにと思います。
正直、約2時間ずっと退屈な作品でした。ただ、他のみなさまがおっしゃる通り柳楽優弥と菅田将暉の演技力と存在感で救われていたように思います。
62分後のどんでん返しの意味はよーく分かる。 今までのストーリーが...
62分後のどんでん返しの意味はよーく分かる。
今までのストーリーが全く逆転してしまう。前半は面白いが、どんでん返しのあとは失速感が否めない。
その逆転した二人の心理的変化や表情などもっと細やかに詳しく描くと、後半の意味がもっと引き立つのに。。。
結論のところが分かったような、はぐらかされたような、そんなかんじで席を立ちました。
菅田さん
菅田さんのカメレオン俳優っぷりが堪能できる作品でした。原作を読んでないので読んだ方が詳しい背景がわかるのかなーっと。前半は行定監督のトーンでいい感じでしたが後半の展開がうーん。でも期待してたよりすごく楽しかったです!
原作は読んでない
主演役者の演技力不足。もっと苦悩してるはずだろ?
そして家に有った人物画は映画用の絵だったけど、それでいいの?ホントは死んだ幼馴染みの絵じゃないのかな
前半が劇中劇という演出には"一本取られた"って感じ
主演役者をキチンと演技のできる人にしてリメイクしねーかな
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