「夢の競演」マイ・インターン N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
夢の競演
人気も実力も抜群の二人が織りなす人間ドラマ。
デニーロとの共演にアンの歓喜する姿が目に浮かぶような
抜群のコンビネーションだった。
嫌味も下品さも皆無。
品よく、それでいて大人のリアルなしょっぱさが深みをくれる。
社会貢献の一環として高齢者を採用したアパレル商社。
初めはちぐはぐ、噛み合わないはずも、長年の経験と知恵を
出しゃばることなく使って若者ばかりの会社に新風を吹き込む主人公。
過程で、高齢者による自虐的な展開はよく見かけるが、堂々としたデニーロのキャラクターがとにかく好感度大。それでいていつもならまとうオーラが全くなく、フツーのおじいちゃんを演じ切っており、そこを見るのも楽しかった。
女社長を演じるアンも現代ならではの設定が共感を呼ぶ。
古いタイプによくある、媚びて庇護が必要なキャラでもなく、
自立しているが強すぎて嫌味に感じるところもない。
結末は人間ドラマというにふさわしく、爽快だった。
幅広い年齢に受け入れられるまれなる作品だろうと感じている。
コメントする